話したこともないクラスメイトと付き合うことになった。それもただの恋人じゃなくて。
“仮”の恋人として。
互いに自分を偽っていた私たち。だからずっと、お互いの想いが通じ合うこともないはずだった。
でも、本当は……。
「もしも、世界が君を忘れたとしたら」
「世界が私を忘れたら?」
「俺だけはって思ってた。俺だけは忘れないって。でも、そうじゃない。きっと俺だって君の名前も思い出せなくなって」
「でも」
「世界が君を忘れても」
「俺はずっと君の側にいるよ。名前も知らない君の側に」
誰にも嫌われたくない、嫌われるぐらいなら全ての人の記憶から消えたいと願う少女の1週間だけの恋人の話です。
※アルファポリスでも掲載させていただいています。
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読了時間:約68分(33,856文字)