国土の六割を占領されている傾国の海軍士官「瓜生清世」は、上層部の一人娘を傷物にした恨みを買って常に激戦区に回されていた。 指揮下にあるのは、寄せ集めの旧式艦艇、評価の悪い不良軍人。 敵は、質も量も勝る〈ブラウ〉帝国海軍。 今日も彼は戦場で生還を誓う。 上層部をぶん殴ってやるため。 これはそんな物語。

　魔法、亜人、そして〈龍〉が存在する〈異世界〉──。 　その世界では、古代より〈龍〉が100年周期で顕現し、龍と契約した者の願いを、いかなるものでも叶えてきた。 　そして龍暦一九一五年。一九回目とされる龍の顕現を折に、世界は百年ぶりの戦乱の世を迎えることになる。 　〈帝国〉〈諸王国聯合〉とともに大国に数えられるようになった〈皇国〉。 　龍争奪大戦に参加する決意を固めたこの国は、黒龍型巡洋戦艦を指揮下に置く西方先遣支隊と”龍の巫女”を友邦〈諸王国聯合〉へと派遣した。 　ついに始まる大戦。 　王国に城下の盟を強いるべく〈帝国〉が派遣したのはグランド・フリート約一〇〇隻。それを迎え撃つのは数的劣勢の免れない〈諸王国連合〉大洋艦隊と〈皇国〉西遣支隊。 　戦艦多数を含む数多の艦艇が、寒風吹き荒れる大海で激突する。 〈龍〉を巡る戦いの最中、人々の思惑が交錯する時、事態は動き出す。 　それが〈龍〉の願った世界なのか──。

早々と＂逆コース＂が適用された戦後日本にあり得たかもしれない物語。

〈SF戦記小説【鋼の光】を構成する要素〉 憂鬱要素(主要人物死亡) 軍事要素(戦闘、機甲部隊、SF兵器) 残酷要素(怪物に捕食される) 宇宙要素(火星舞台) 怪獣要素(多彩な化物登場) 戦記要素(火星の戦闘を多角的に描写) ロボット要素(対怪獣人型兵器) 〈あらすじ〉 西暦2082年ミサキ・シモムラと３人の少女は火星に降り立った。 そこは地球に居場所を失った人々が入植しつつある植民惑星であるが、〈火星危険生命体〉と呼ばれる巨大生命体と人類との間で戦争が遂行されている地でもあった。 火危生に対抗可能とされた人型歩行兵器＂マーズジャッカル＂のパイロットとして降り立ったミサキたちは、火星の過酷さに戸惑いつつも、火星開拓局の一員として、火危生との戦いに身を投じてゆく。 唸りを上げるレールガンの砲声、地を揺らす多脚戦車の足音、激痛に喘ぐ兵士たちの叫び声、死んでゆく少女達。 火星に希望を持ってやってきたミサキは、絶望の戦場の中、廃人と化すが……。 動き出す究極の火星危険生命体＂阿修羅＂ 人類最後の希望『鋼の光』とは？ 少女たちの命を次々と奪う戦場の中で、自分を闇の底から救ってくれた憧れの存在に近づくために、ミサキは戦い続ける。 ──────────────────────

これはとある物語のプロローグ 連載かもしれないし、短編かもしれない。 続くかもしれないし、続かないかもしれない。 これは、日本のとある学校の夜の物語。