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短編
小児がんに侵され余命いくばくもない少年・優太が自宅の庭で死にかけていた子猫を助ける。 ゴロと名付けられた子猫は毎日餌を貰いに来るようになり、優太はそれが生きがいで子猫との絆が深まっていく。 子猫は成長し、やがて妊娠し出産するが、子猫の存在はまったく分からず死んでしまったかと懸念する。 実際、野良猫は産まれても大人になるのは数少なく、天敵に殺される事が多いからだ。 しかし優太はゴロが子猫を連れて会いに来てくれる事を信じてやまない。 いっぽう優太の症状は進みベッドに寝たきり状態になる。 ゴロが出産して一月ぐらい経った頃、ゴロが子猫を連れて優太の元にやってくる。 やせ細った腕で子猫を抱き上げる優太ではあったが、その夜、優太の命は失われてしまう。 優太の両親は息子の納骨も済み、挨拶に伺った菩提寺で住職から思いがけない事を聞いて、その事実に驚愕する。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2016年10月17日
日常 少年 病気 子猫 恩返し ヒューマン ファンタジー 愛情 野良猫 読了時間:約10分(4,951文字)