時は上古。人を知らぬ、ある一人の少年が“風の形”と出逢う。皇神(すめらがみ)の治める時代に上がった、国を揺るがす炎とともに、ひと時の愛は語られる。
そして現代。“魂の狩人”神衣莱児(かむいらいじ)に対して、ある依頼が提示される。その依頼は莱児自身の、千年を超える呪われた運命を解き明かすものであった。
“君”と共に生きた時間、朽ちていく過去。
それを語ろうとするもの。
知ろうとするもの。
「僕が人間だったときの話をします」
誰かを愛して生きた過去、それを語る“コヤネ”
「殺してほしい神がいる」
自分を手に入れ生きる今、それを求める“莱児”
現と幽、過去と現在が交差する。
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