異世界転移――その瞬間、電車の車両に現れた謎の魔法陣。
周囲の乗客がまばゆい光に包まれ消えていく中、ひとりだけ残された高校生・斉藤悠。
「……え、俺だけ?」
誰よりもなろう系に憧れ、誰よりも異世界に行きたがっていた“その男”が、まさかの選外!?
異世界転移エラー。属性過負荷。再処理未定。……って、どういうこと!?
次こそは!と思って電車に乗れば、またしてもエラー。
何度も繰り返される「俺以外全員異世界」事件に、彼はついに悟る――
「この世界が、俺の異世界ってこと?」
これは、“転移できなかった主人公”が歩む、少しズレた俺TUEEEE(未遂)な現代ファンタジー。
世界の理(システム)にハブられた男の、逆転劇が今始まる……かもしれない。