フルダイブ型ゲーム機で行うMMORPGの人気タイトルの一つ『Myriad OF Arms』。
タイトルどうりの無数の武器、そして武器ごとにあるこれまた無数の流派による技の数々。
それが魅力で張るのだが、しかし無数に武器があるためどうしても使い手が少ない不人気武器というものが出てきてしまう。
主人公『御垣亘(みかきわたる)』はそんな不人気武器の1つである『鞭』使いのトッププレイヤーである。
楽しく鞭の普及をしているなか『Myriad OF Arms』が久しぶりの大型アップデートをすることが決まり楽しみにしていた。
しかしアップデート当日、用事が入りすぐにはログインできなくなってしまった。
しかしそれが御垣を救った。
大型アップデートが終了した『Myriad OF Arms』はログイン不可のゲーム内での死=現実の世界での死、となるデスゲームと化していたのだ。
デスゲームが終了する条件は、大型アップデート追加されたマップすべてを一度でもクリアすること。
それから連日、この事件について報道、フルダイブ型テレビゲームの是非などが語り合われ世間は騒然となっていた。
そんな日が続くある日、巻き込まれなかった安堵と楽しみを奪われたことなどで無気力気味になっていた御垣の元に一通のメールが届いた。
『アナタの手で、デスゲームに囚われた人を救いませんか?』