魔法を使っている兄の姿を見て、とある乙女ゲームの世界に転生したことに気づく『悪役令嬢』ことアリス・ヘルキャット伯爵令嬢。
しかし、その乙女ゲーム『DISTINY LOVE~運命の君と恋を~』はただの乙女ゲームではなく、アリスの前世で『ある意味』有名なものだった。
乙女ゲームにも関わらず、人が殺されるという前提が全てのキャラの全シナリオにあり、その世界ではアリスは必ず殺されるのだ。
そんな理不尽なことあるものか!と思い、アリスは死亡フラグを回避し、どうせなら前世ではなかった魔法を極めようと決心する。
魔術師としてこの王国から出て、他国で働くという目標を見つけたアリスは決意を胸に動き出す。
そうして、アリスの華麗なる死亡フラグ回避が始まるはずだったのだが...
「アリスが一番大切なんだ」
攻略対象を避けるはずがなんだかゲームのときよりも攻略対象とアリスの距離は近づいていく。
「私もしかして間違った道に進んでるかしら?」
理不尽な死の運命に負けてたまるか!という思いを胸に魔法と友情と死亡フラグ回避(?)に頑張る悪役令嬢の物語。