作品一覧全2件
代表作 連載 5エピソード
「運命の旗? ずいぶん親切な話だな。でも悪いけど、その通りに動く趣味はないんでね。」 大学生・相馬陽翔(そうまはると)は、突如異世界へと転移し、魔王討伐の勇者として召喚される。そこで得たのは、人々の頭上に浮かぶ旗から未来を読み解く「フラグ感知スキル」――その力は運命を予測するが、決して簡単には使いこなせない厄介な代物だった。 出会いのフラグ、裏切りのフラグ、そして死を示す死亡フラグ。旗の存在が教えるのは希望だけではなく、仲間の裏切りや最悪の未来までもが含まれる。陽翔は皮肉を交えつつ合理的に動き、時に仲間を助けるためリスクを取る。しかし、運命を利用するつもりが、旗の示す未来が徐々に彼自身を飲み込み始める。 「わかったよ。運命の予定調和なんてお断りだ。けど、これだけは覚えておけ――選ぶのはいつだって俺だ。」 フラグが示す未来に抗い続ける中で明らかになる、異世界に隠された巨大な謎。陽翔は旗に縛られず、自らの意思でこの世界の未来を切り拓けるのか――運命の旗が揺れるたび、彼の物語は新たな選択肢を描き始める。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2024年11月30日
ギャグ シリアス 男主人公 人外 魔王 西洋 中世 魔法 冒険 日常 ダンジョン 読了時間:約36分(17,616文字)
連載 12エピソード
「なぜだ?王冠を手にする前の俺には、確かに仲間がいたはずだ。」 灰色の空が広がる村で、農夫カインは偶然「黒い王冠」を拾う。彼は異常な力を得て略奪者を退け、村を救った。だが、英雄として迎えられるはずだったカインに待っていたのは、恐怖と疑念の目だった。 村人たちは王冠が放つ異様な力を忌み嫌い、次第に彼を孤立させる。誰かを守るために振るったその力が、なぜか人々との絆を断ち切り、彼を孤独な存在へと追い詰めていく。その中で囁く王冠の声――(お前は選ばれた。力を恐れるな)。それが正義なのか、破滅への誘いなのか、カインは自らも見失い始める。 やがて王冠の噂は村を超え、貴族たちの耳に届く。カインを危険視した彼らは刺客を送り、彼を消し去ろうとするが、カインはその力で彼らをも圧倒する。しかしその先には、さらなる孤独と狂気の淵が待ち受けていた。 「守る」と信じた力が、なぜ全てを壊していくのか――王冠に囚われた男が辿る、運命と破滅の物語。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年12月04日
シリアス ダーク 男主人公 西洋 中世 バッドエンド 読了時間:約70分(34,649文字)