「アンタ、損してるな。もっと楽しめよ、折角の人生なんだからさ」
――十五回。
十五回に及ぶ召喚を経験し、その名を十五の世界に轟かせて来た英雄的存在・奥條鳴海(オウジョウナルミ)。
此度、付けていたアミュレットたる指輪が反応したにも関わらず対処しなかった鳴海は、再び異世界へと召喚される事となる。
やや現代的な雰囲気に満ちたその世界で、彼は知る。
現代的である分、この世界はかなりヤバいところであると――。
十五の世界で獲得したスキルや技の数々を駆使し、彼は血と鉄火、狂気に塗れたその世界を走る。
素晴らしきかなこの人生と、高らかに謳いながら。