旧大陸の南方に、幾つもの国と接しながら、どの国にも属さない広大な森が広がっている。
狂泉様として怖れられる、狩猟と復讐を司る泉の神の支配する森である。
狂泉の森に接する国の住人は、狂泉の許しを得ることなく森に足を踏み入れることは決してなかった。狂泉が他者の立ち入ることを好まず、許しなく森に入った者を、狂泉の森に住む猟師たちが悉く狂泉への供物としていたからである。
狂泉の森では、14歳になれば森で1ヶ月をたった一人で過ごす「革ノ月」と呼ばれる通過儀礼が行われていた。
クル一族の少女・カイトは、革ノ月の最中、同じく革ノ月に出ていたハルという名のオルガ一族の少女を偶然助ける。カイトはハルから、狂泉の森にある唯一の国・酔林国の話を聞く。酔林国へと旅立ったカイトは、やがて狂泉の森を取り巻く多くの国々と関わっていくこととなる。
カイトに母親を殺され、ひとり狂泉の森を出たフウという名の少女とともに(プロローグ4以降
、第97部分までフウは登場しませんが)。
登場人物が増えてきたため、第1部分に登場人物紹介を追加しました。今後、登場人物が増えれば順次追加していく予定です。
他の作品で説明していた設定等を、「登場人物紹介」に追加し、「設定、登場人物紹介」に改めました。
17-18(海神の立つ街18(ターシャのしていたこと))を幕間へと変更し、18-1(檻の中のカイト1)の前に移動しました。あくまでも話の流れから外れていると思われるため移動しただけで、内容はまったく変わっていません。
物語は完結していますが、ちょっとした表現の変更や、誤字脱字等の修正は随時、行います。ストーリーが変わることはありません。
外伝として「最果てより帰る」という短編を投稿しています。
では、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2023年02月05日
女主人公
読了時間:約2,024分(1,011,662文字)