人は死ぬと必ず閻魔様の元へ導かれ、天国か、地獄か、または「冥府京」に行くかを裁かれる。
天国は10年間自由に暮らせ、地獄では50年間罰を受け続ける。
そして冥府京は、暮らせる期間は無限で、死者がこれまで成し遂げられなかったことを成功させたか、他人を15人以上救ったという条件を揃えていれば行ける楽園だ。
そして、とある青年は、死んだ際に記憶を無くしてしまったのだ。
なんの思い出も持たないまま、たった10年間暮らすか、50年間罰を受けながら暮らすという天秤にかけられた彼は、閻魔に「月鬼」と名付けられ、冥府京へ行って、永遠と暮らすことを決意したのだった。