生まれた頃から電子機器を拒絶し、受け入れる事の無かった少女――天川綾はある日、幼馴染の篠田恭也に妹の天川雫と共に一つのゲームに誘われた。
そのゲームの名前は≪World of Reminiscence≫、WoRと呼ばれるリリース間近のVRゲーム。
綾は恭也に、このWoRというゲームを起動させる唯一の多目的端末、≪ビジョンデバイス≫を綾は拒絶することは無いだろうと説明され、更にこの世界の中には、綾が昔から繰り返し見る奇妙な夢と同じであろう場所があるかもしれないという話を聞き、恭也の誘いに雫と共に乗ることに。
そうして天川綾は、『トア』としてゲームの世界に入り込む。
けれどこのWoRの世界は、ゲームとして作られたものにしてはあまりにも現実としか思えない程の精緻さで作られており、更に綾にはどこか既視感を感じる光景ばかりの世界だった。
そしてこの世界で綾は、自らの夢の記録と向き合う。
例えそれが、どんなものであったとしても。
――これは夢を紐解き、自身の存在を知る為の物語。
作品情報
VRゲーム[SF]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年03月11日
冒険 VRMMO 女主人公 ゲーム レベル・スキル制 夢 記憶 ファンタジー 特殊体質 魂 一人称視点 パーティー 幻想 恋愛要素は無いです
読了時間:約505分(252,326文字)