『僕のこれまでの人生は人を避け、人を寄せ付けず、人から逃げる人生だった。もしも来世があるならば、人との関係性を大事にする人生を歩みたい。』
そう願った少年は、異世界で『人と人とを繋げるスキル』を手にした。時は群雄割拠、様々な国々が入り乱れ、数々の英雄が台頭し華々しく生きた時代――後の世に『混沌時代』と呼ばれる時代を駆け抜けることになる少年は、人知を超越した《五帝》と呼ばれる存在に一目を置かれ、魔力を一切持たないにもかかわらず《七愚人》と称されるほど魔術を極めた魔術師たちと対等に渡り合うことになる。
――これは、神に見放された忌まわしき子供と蔑まれ、前世と合わせて逃げ惑うばかりだった人生に立ち向かう物語。