「みなさま、ご機嫌よう」
謁見の間に現れた女王はおしとやかに挨拶する。
戦乱を駆け抜けた女勇者は魔王を倒し、優雅な女王となっていた!
平和が訪れた湖畔の城で連日連夜繰り広げられる貴族達との優雅な社交!
エスプリの効いた会話、豪華なドレス、彼女を彩る美男子達。
城の女王はまさにロマンス界の女王として宮廷をほしいままにする。
だが、現実は彼女のロマンスをさらに加速させた!
報われない愛。身分違いの恋愛に彼女の情熱が燃え上がる!
彼女が恋をしたのは一人の美しい職人。青年は自分の愛をその芸術品に託し、彼女へと愛を打ち明けた!
しかし、魔の手が襲いかかる!
愛し合う二人を引き裂こうとする大臣達。そしてそれをねたむ貴族達の策略によって二人は窮地に陥ってしまう!
恋の行方は如何に!?
もどかしいくて、狂おしい愛の宮廷恋愛物語!
――もはや二人の愛の逃避行は読者を寄せ付けない。
というのは嘘でーす。
かなり普通の一日です。
※「魔神と勇者」第三弾ですが、もはや別物です。