これは、邪悪な龍を滅ぼす物語。
または、不死身の少女と、少年の物語。
――闇の王国を支配する不死身の龍がいた。
不死者(吸血鬼)を配下に従え、人を奴隷とし、恐怖で諸王国を震え上がらせていた。
だがある日、一人の賢者が龍に魔法をかけた。その魔法は、他者を心の内面どおりの人間の姿に強制的に変身させる効果があった。
その結果、龍は少女に姿を変えてしまう。龍の精神年齢は、14歳相当だったのだ!
こうして龍は無力となったものの、不死身のままではいずれ術を解かれてしまうだろう。
賢者は地の果てにある「奈落」の穴に龍を突き落とす計画を立て、その役目を、目立たない遊牧民の少年にまかせた。
龍はとてつもなく残酷で自分勝手で意地汚い。はたして少年・アルゾは、耐えきって奈落までたどり着けるのだろうか?
※エブリスタにも掲載済み
エブリスタ小説大賞2023 竹書房×エイベックスピクチャーズ コラボコンテストにて、優秀作には選ばれるものの、最終選考は逃す……