冥界の遣いである死神猫ファウストは、その愛くるしいフォルムと瞳で、死にたがりの人たちを癒し、現世に留まらせるよう閻魔より命令を受ける。黒猫のファウストの最初の任務は、斎藤タカシの失恋の解決であった。
むろん、猫であるファウストには、恋愛などといったことは分からない。タカシたちに振り回されながら、少しずつ人間界のことを理解していくファウスト。
なぜ人は、ちょっとしたことで死にたくなるのか。モフモフの体毛と、ウルウルの瞳の持ち主が無垢に問いかける。初めて出逢ったタカシの存在は、ファウストにとっても、大きな存在となっていき――――【本編完結済み】
◎ネトコン13専用に、SS(短編)をひとつ書き下ろしました。見ていってくれると嬉しいです♪