作品一覧全12件
代表作 連載 完結済 28エピソード
スーパーマーケットに勤める山川 一(やまかわ はじめ)は、娘の詩音(しおん)とドタバタながらも平穏な日常を送っていた。1度は全てを諦めた山川と、彼の唯一の光となった娘。残念ながら優しくお淑やかにというう山川の願いは届かずお転婆に育ってしまったが、元気の有り余る詩音に助けられることも多かった。  家事と小売業に注力する父親とスポーツに没頭する娘であったが、いつかは山川から明かさねばならないことがあった。選択を迫らなければならないことがあった。娘の意思を確かめなくてはならなかった。  自分の為に全てを犠牲にする山川の背中を見てきた詩音。その想いに応え、恩返しをする為に人生を捧げても構わない。綺麗事ではなく本気でそう考えていた。だから山川の喜びそうなことは何でもやった。だから山川の不得手なことは全て手伝った。原動力は何かと訊かれれば答えは一つ、感謝。  だから届いて欲しい。。あなたへ。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2023年12月02日
日常 ホームドラマ 小売業 読了時間:約190分(94,910文字)
連載 完結済 69エピソード
スライム目線で人間を観察するとどうなるのか。魔王討伐を目指す勇者・戦士・魔法使いに同行することとなったスライムの物語・・・なのだが、どうにも主人公になりきれないかわいそうなスライムの物語。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2024年12月07日
オリジナル戦記 読了時間:約227分(113,162文字)
連載 完結済 373エピソード
 魔王の仕事は意外と地味である。何て言ったら疑われるだろうか。コツコツと小さな積み重ねを繰り返す日々である。嘘つけ、と思われるだろうか。配下に千も万ものモンスターがいて、自身も強大な魔法が使えて、怖くて、変身もできて―まるっきりの見当外れとは言え無いけれども、そう単純でもない。優雅に泳ぐ白鳥の足が水面下で藻掻いているように、多額の売上げを稼いでいる会社が蓋を開けてみれば赤字経営であるように。  今日も勇者一行が魔王の居城を目指して進行する。魔王直々に手を下すことはできないが、配下のモンスターが行く手を阻む。ダンジョンのトラップが頭を悩ませる。いきなり強いモンスターは派遣しない。徐々に、徐々にだ。突然強力な装備品も与えない。段階を踏んで。覚える魔法も閃く必殺技も同じ、理想は迷宮に幽閉されたネズミの如く、永久に彷徨い続けること。その為に万策を尽くす。けれどもいずれ辿り着く。願わくばその者が、思い描いた勇者であってほしい。 掟① 勇者一行を絶滅させてはならない。  勘違いしてはいけない。全滅ではなく、絶滅させてはいけないのだ。魔王によって派遣されたモンスター達は、至る所で勇者一行を待ち構えている。そしてエンカウントして戦闘になれば全力で攻撃を仕掛ける。 掟② 勇者一行は4人まで。モンスターパーティーは8体まで。  国家レベルの戦闘を仕掛けるわけではない。村単位でも、町単位でも、城単位でも意味を持たない。勇者達が短い戦闘を幾度となく繰り返すことが求められる。金と経験値を稼いでレベルを上げ、武器や防具を購入しステータスを上げる。そうして、勇者には1歩ずつ魔王の元へ近付いてもらわなくてはならない。その為に、勇者一行の人数を最大で4人までとする。またモンスター側も、小型タイプで最大8体までとする。この範囲内であれば、好きに仲間を呼んでもらって構わない。 掟③ 魔王が地上に降り立ってはならない。  ラスボスが勇者と戦うのはラストバトルのみ。それまでは間接的にしか攻撃することはできない。例えばモンスターを派遣したり、ダンジョンを構築したり、イベントを発生させたり。直接手を下さなければ何をしても構わないが、仕掛けた後は見守ることしかできない。大概は他にやることがあって観察することもできないのだが、それこそ大勇者なるものが現れたらば、時間を割いて眺めたいものである。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2022年12月09日
オリジナル戦記 RPG レトロゲーム 勇者 魔王 読了時間:約431分(215,219文字)
連載 完結済 25エピソード
コンサートやライブ、オーケストラや舞台と訊いて何を思い浮かべるだろうか。クラシック音楽、古典芸能、アイドルグループ、歌謡曲等々。多様なハードに対してゲーム音楽というソフトが認められるだろうか。趣味は音楽鑑賞です―そこにゲーム音楽を加えることは可能だろうか。オーケストラを指揮する人、交響曲を作曲する人がゲーム音楽を作り上げた際、果たして偏見なく評価されただろうか。いや、やめよう。後々高い評価を受けると知っていて煽るのは公平ではないか。そもそもその存在すら気に掛けられていたかも怪しい。根本的に耳にした人数は少ない。知名度が低い。  どんなジャンルの音楽を訊くのかと尋ねられた時、霧島 広海(きりしま ひろうみ)はゲーム音楽と即答する。特にファミコン、スーパーファミコンのゲーム音楽は、自身がテレビゲームに熱中していたことも手伝って思い入れが深かった。中でもロールプレイングゲーム、というか、広海はほとんどRPGしかやらなかった。社会人になってから振り返ってみると自分の人生とゲーム音楽は親密な絆を持っていて、死ぬまで切り離さない存在だ。  ざっと名前を挙げてみようか。ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、聖剣伝説、ロマンシングサガ、ロックマン、クロノトリガー、ヴァルキリープロファイル、ニーアレプリカント・・・ メジャーかマイナーかと問われれば後者。けれども魅力の感じ方は人それぞれ。欲しいCDを求めて店を幾つも廻ったり、気分転換に作業用。J-POPも沢山聞いたが、ゲーム音楽に出会えたことは人生でも指折りの幸運。広海は確信を持っていた。  漠然とした広海の感覚では、コンサートの目玉と言えばクラシック音楽や交響曲。ライブと言えば歌謡曲、そんなイメージが強かった。ゲームが、そしてゲーム音楽が文化として認められてはいなかった。少なくとも広海の回りでは。けれども好きなものは好きなのだ。ゲームの様々な場面をゲーム音楽が彩るように、広海の数々の思い出がゲーム音楽と共にあった。
作品情報
現実世界[恋愛]
最終更新日:2021年07月01日
日常 ホームドラマ ゲーム ゲーム音楽 サウンドトラック 読了時間:約116分(57,534文字)
連載 完結済 94エピソード
 かつて、主人公である救世主が勇者と決まっていた時代。口には出さずとも誰もが勇者に憧れ、自分が魔王を倒す姿を思い描いていた。教会で職業(ジョブ)の宣告を待つ如月 淳(きさらぎ じゅん)もその一人。誰しも皆勇者、という訳にはいかないが、勇者でなくとも戦士や武道家、魔法使いとして冒険の旅に出る。そんな野望はあっさり崩れ、如月に与えられたジョブは道具屋だった。冒険をするでもモンスターを倒すでもない。モノを仕入れ、売り、カネを稼ぐことが彼の仕事だった。はじめは前任者や前日の惰性で行われていた発注は、徐々に需要を予測した仮説に基づくそれへと切り替わっていく。商品の動きが読み通りの筋書きを描いた際には、世界が自分の掌で動いているかのような快感を得ていた。  やがて勇者と同じようにレベルアップを繰り返し防具屋、武器屋、万事屋とジョブチェンジを果たしていく如月。従業員という仲間と共に、より高価なアイテムを扱うようになっていった。その最たるものがプライベート・ブランド。万事屋における最強のアビリティ。意図した効果・効能を持つアイテムを自らの手で創造する。能力者次第では、世界を破滅に導く力。転じて魔王を倒し、世界を救う力となる。かくして思い描いた姿とは異なるが、勇者一行に加わり魔王討伐を目指す如月。世界に平和をもたらし、モンスターを駆逐する。そうすれば、武器も防具もいらない世界がやってくる。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2020年12月22日
オリジナル戦記 日常 冒険 RPG 小売業 123大賞 読了時間:約455分(227,265文字)
連載 完結済 17エピソード
コンビニエンスストアがやたらと増えすぎてしまった昨今。 売上は高止まり、オーナーの平均年齢も高止まり、店舗数も ここから2倍、3倍に増加することは難しいでしょう。 でも、やっていくしかないんです。建てちゃったんだから、 何万店舗も。始めちゃったんだから、オーナーや店長として。 そんなお店にアドバイスをするのが私の仕事です。 目的は売上、利益を高めること。 ここはお店も会社も共通項であるはずなのに、なかなかうまく いかないものですね。
作品情報
その他[その他]
最終更新日:2019年04月29日
コンビニ 小売り スーパーバイザー 死神 現代 平成 読了時間:約91分(45,428文字)
連載 完結済 17エピソード
ぼくと『かのん』はともだちです。 ぼくといっしょにいてくれる、 ただひとりのともだち。 いっしょにテレビをみたり、 ゲームをしたり、おんがくをきいたり。 おとうさんとおかあさんがたんじょうびに プレゼントしてくれた、たいせつなともだちです。 とってもあたまがよくて、ぼくがおしえて あげたことをなんでもおぼえてしまいます。 すごいでしょう。 あるひ、ぼくはたいせつなものをなくして しまいました。そのときぼくは『かのん』に、 ひどいことをしてしまいました。 『かのん』はゆるしてくれるでしょうか。
作品情報
童話[その他]
最終更新日:2019年02月17日
日常 童話 男主人公 昭和 現代 ロボット 読了時間:約11分(5,123文字)
連載 完結済 20エピソード
とあるサッカーチーム、常徳SC。世はJリーグ発足間近の時。 サッカーとは本来11人で行うスポーツ。 子供達は自分で考え、自分で結論を導いた。 大人は立場と希望の狭間で葛藤しながら子供達に寄り添う。 「どうでもいい」から「勝ちたい」に心が変化した時、チームは変わった。 奇跡と現実。 結末はどちらだろうか・・・
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2018年09月05日
日常 青春 サッカー 児童文学 スポーツ ネット小説大賞七感想 読了時間:約152分(75,686文字)
連載 完結済 7エピソード
旧き良き日本のロールプレイングゲーム。 昔はデータセーブもままならないソフトが沢山あったとか。 パスワードの入力?一体何なんだ、それは。 そこに取り込まれた俺。 目的はそう、魔王討伐。 モンスターを倒し、レベルを上げ、装備を整える。 仲間と協力し、町で情報を集め、目指すは魔王の城。 けれどもそこに、魔王はいなかった。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2018年01月21日
オリジナル戦記 冒険 ほのぼの 勇者 魔王 ゲーム 読了時間:約71分(35,249文字)
連載 完結済 7エピソード
3人の大学生とひとりの画家を中心に、日常を描いた作品。無意識の内に命について考えさせられることになる4人。その運命のいたずらから逃れようとする者、逃れられない者、立ち向かう者、そして・・・ 命について考えるにはまだまだ幼すぎるとも言える年頃の若者たちに、命について考えさせる物語。死について考えなくてはならない状況というのは得てして、突然やってくるものだから。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2017年10月15日
日常 青春 生死 学生 ネット小説大賞七感想 読了時間:約88分(43,503文字)
前へ 12 次へ