言い合いの末に幼馴染の東雲緋乃里を殺してしまった瑚野柊奈は、走り逃げた公園でもう1人の幼馴染、潮規隼と再会する。
精神的に不安定で、自分で歩けないほどに弱っていた柊奈は、隼の家で一緒に暮らすことになった。柊奈は、隼の家族と暮らす中で「家族」の温かさに触れ、少しずつ回復していくのだが……
柊奈が弱っていた原因は、幼馴染を殺してしまったことだけではなかったのだ。
どうして柊奈は弱っていたのか。その原因とは一体なんだったのだろう。そして、緋乃里と言い合いになってしまった原因とは?
人生の理不尽とは、いつの時代も関係なく人間のすぐ側で嘲笑を浮かべながら存在し続けているのだ。