それは、宇宙に人類の名が広がりはじめた頃の物語――。
かつて地球というひとつの星に束ねられていた人類は、いつしか太陽系を越え、幾つもの恒星系へと歩みを進めた。
しかし、拡がるほどに生まれるのは理解ではなく、分断と争い。
利権、信仰、記憶、理想――それぞれが「人類の未来」を掲げて刃を交え、幾度となく戦火が銀河を走った。
長き混乱の果て、人々は再び問い始める。「人類」とは、果たして何者なのか。
これは人類が「一つの物語」として語られるための、その最初の章。
滅びと再生の狭間で、それでも未来を紡ごうとした者たちの記録。
宇宙 スペースオペラ SF 艦隊戦 文明
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