事故から目が覚めると、私達は人里離れた家に住んでいた。旦那のトオルは、前と変わらず優しい。
けれど、まるで私が消えるのを恐れるかのように、片時も離れなくなった。街へ行かなくなった。誰も招かなくなった。来るのは、配達の人だけ。それも少し離れた門扉で対応するため、私が姿を見ることは無い。
何故、彼はそんな事をするのだろう?
※襟懐とは、心の中という意味です。
※自サイト、TWINEGGSの同名小説を一人称で仕立て直したものです。だいぶ読みやすくなってると思います。
悲恋 日常 近未来 人工知能 鬱になる 微妙にSF
読了時間:約42分(20,538文字)