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連載 18エピソード
魔法の時代が終わったと考えられていたアンドーラの第一王女セシーネは、傷を瞬時に治してしまう不思議な力《治療の技》の持ち主だった。祖母の王太后はセシーネに施療院を設立し、その院長に就任するようにとの遺言を残してこの世を去る。 セシーネの父の国王ジュルジス3世はその遺言に頭を悩ませるが、王室付魔術師のガンダスの助言を入れ、結局施療院の設立を決断する。 《治療の技》を広めたいセシーネだったが、医学の師の従医長のベンダーも《治療の技》の師ケンナスも《治療の技》には慎重だった。 そして、大部分の人たちは魔法とも不思議な《治療の技》とも無縁の生活をしていた。 だが、王室付魔術師のガンダスは《治療の才》のある子供たちを見つけて来る。 また、一方、「王立施療院」の設立準備に大蔵卿を辞職したブッルクナー伯爵がセシーネに助力を申し出る。 順調に「王立施療院」の設立と|治療師《・・・》の地位を確かなものにように思えたが、その前途には、様々な問題がセシーネを待ち構えていた。 その一つが、今は救貧院の院長をしている元女官長のキルマ・パラボン侯爵夫人だった。彼女にとって、《治療の技》、特に《見立て》という|治療師《・・・》独特の診察方法は、忌むべきものであった。 だが、ガンダスは次々と《治療の才》のある子供たちを見つけて救貧院に連れて来る。キルマは、表面上は協力をセシーネに申し出るが、実際は《治療の技》とは、関わりたくはないと思っていた。 また、セシーネには「福音教会」の「魔女」という断罪にも対抗をしなければならなかった。
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最終更新日:2017年04月25日
治療師 姫 魔女狩り 宮廷生活 魔術師 救貧院 気難しい元女官長 竜の国 宦官 女嫌い 貴族 馬上試合 読了時間:約1,039分(519,293文字)
連載 5エピソード
父親のジュルジス二世から、王冠を譲られて一年半、新国王ジュルジス三世の国政は、順調に運んでいるかに見えた。だが、ある日、アンドーラ海軍の艦隊から、メエーネに行っていたはずの先国王のジュルジス二世が、行方不明になったという知らせが飛び込んでくる。その知らせの内容は驚く事実を告げていた。 しかし、荒れ狂う海に先国王の捜索は難航し、先国王不在のまま国王のジュルジス三世は自身も出席する閣僚会議を開こうとするが、王太后のエレーヌも出席を言い出し…
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2012年09月02日
ファンタジー 癒しの手 王宮 士官学校 陸軍元帥 海軍提督 王太后 貴族 異世界 家系図 読了時間:約289分(144,138文字)