繁栄と衰退を周期で繰り返し、神が運命を管理し定めている世界。そのとある衰退の始まりの時期に生まれた少年ヴァーシュヴァネッヂ・エンドリアことヴァヴェ。彼は生まれながらに自由を神に奪われ兄の人形として軟禁幽閉されるエンドリア王国の第二王子として生まれ、自分の部屋と兄と弟と数人の召使いと与えられる本と言う狭い物語の世界に生きていた。そんな代わり映えのなかったある日に彼の軟禁幽閉されている部屋に一人のフードの青年が現れる。彼はこの機会を逃したら二度と死ぬ日まで外に出ることは叶わないと確信し、先にあるのが期待通りでないと、必ず後悔すると知っていても、フードの青年に無理矢理ついていく事を勢い任せに決意し旅立つ。彼は知らない事を知り。知識しかない事を体感して。瞬間しかない事も永遠と有り続ける事をも知る。時に知りたかった事もあるだろうし、知りたくなかった事もある。その中で彼は自分の世界を物語を広げ、どんな結末を手にするのか。
※現在休載中