自己紹介
ファンタジーっぽい系が好きです。遅筆。

往来へ出ると何もしないで店先の看板ばかり見て歩行いて居ると──はたと私の目に飛び込んで来た鮮烈な言葉に胸を貫かれたのです。
海老とカシミア。
奇天烈にも何処か文学的で高貴な響きでさえ有る様に思われました其れは、何故か釣り道具屋の店先の台の縁にブラリと吊され、誰も気に留め様等とは思われぬ処で往来を眺めて居りました。
エビとかしあみ。
釣り餌の冷凍アミエビを解凍する際に使用すると便利な網。
此のパワーワードは、私の心に釣り針の如く食い込んで、針の返しで以って未だに抜ける兆しが無いのです。