学校帰りに小さな書店に寄り、本数の少ない電車を待つ間…
和洋さまざまな文庫本を手に取り、ワクワクしながら選んでいた高校生の頃。
自分でも書いてみたいけれど、何から書いて良いのか全く思いつかなかった。
たくさんの時が流れ…
進学したり、下宿暮らしをしたり、就職したり、転職したり。
誰かを好きになったり、振られたり。
一緒に暮らしたり、別れたり…
ある日突然、文章が頭の中に溢れ出すようになった。
そうか、足りなかったのは技術じゃなくて経験だったのか。
それから少しずつ、1000文字くらいの文章を書くようになる。
記憶と妄想とリアルな風景とその他の雑多なもので、うずたかく積み上がった山を整理してゆく。
数十年経ってから手に入れた僕の言語を使って…
そんなふうに生まれるようになったショートストーリーたち。
ぜひあなたのご感想をお聞かせください。
※ 掲載内容はすべてフィクションです。
実在する人物、場所、製品などとは無関係です。