自己紹介
加祷成蹊(かとう・せいけい)
第九次現之証拠之会批評研究部門[7.6.20]⇨/文芸の土壌の批評による再建/主に三島由紀夫の批評をくりひろげている。またそれは三島由紀夫の渺々として果てしなげな表現領域の限界を劃定するための活動である。私たちがさらにその先に文芸の可能態を思い描くためには、文芸というものの、先達たちが築いてきた土壌を均して足場をたしかなものとし、地に足のつくうちのもっとも高いところからはじめて、現代において可能な表現の歴史の伸長を可視化する必要がある。つまり生半に後退した表現をも、それが時代の要請だとして是とする風潮に抗う。時代が要請しているのは表現が後退することではなくて、文芸そのものを明確に他から隔てている垣根をつき崩して、誰しもが、軽々とまたぎ越しそして横断することのできる芸術‐間‐芸術で文芸があることである。文芸がその芸術性をまもってきたところの境目をあいまいにし、内容を流出・移転させ、謂わば、どこにでもあるlegibleな註釈にすぎないものとして普遍化させることを時代が要請しているのである。私たちはこれに飽く迄抗する。文芸が芸術性をその内部にまもってきた垣根をあきらかにそして高く築き直す。批評の役割とはこの曖昧化された境目の再建である。/すでに三島由紀夫作品群について独自の見解をお持ちの方はぜひ当会にご参加ください。ぜひその独自の見解をお聴かせください。/拡散目的の方、あるいは自分では書かない方、文芸批評のみをされる方はお断りさせていただきますこと予めご了承ください。