オペリシオン図書館の館長が言ったんだ
「そろそろ本の編纂をしてくれないか?」
それに対して俺は言ったんだ
「ならば場所を用意してくれ」ってな
そしたらここを紹介された。
だから荷物をまとめてやってきた。
文学って言うのはよくわからないが
ファンタジーやTRPGなら知っている。
よくわからないまま何もしないのは何なので
早速、机と座る場所を作り始めてみた。
文字を読めることは幸福だ
文字を書ける事も幸福だ
好きなものを書ける時間があるのは幸福だ
記録は全て「スヴェニール報告図書艦」が預かっている
私は彼らを再生し、そして紡いでいくことにした
それは直径20万キロの世界から始まった
悲しくも幸福な無限の航路をたどる旅だ
まだ始まらない世界を抱え
方舟という名の書物を追いかけながら
1本のペンと変幻自在の文字を引き連れて
わたしはここにいる