音寝 あきらです。
『音寝』は「おとねり」です。
『寝』を「ねり」と読むのは日本語として間違っていますが、敢えてそうしています。
沸点ならぬ笑点が低く、人前でラノベが読めない(ただし下ネタはドン引き)。
辛い食べ物は苦手なのに好きという困った性分。インド料理店で辛さ一倍のカレーを食べている。いつかスプーンなし(手摑み)でインドカレーを食べたいと野望を持ちつつ、未だ勇気が出せない。
牛丼を食べたことがない。ああいう肉が苦手なので。ハンバーグやウインナーなら好き。
ビールはジョッキに四センチが限界。
いつかブラックコーヒーを飲みたい。
左利き。ただし指先はちょー不器用。
『人が通路の左側を歩くのは、無意識に心臓を護ろうとするから』という俗説があるが、左に心臓があって左利きだけど無意識に右側を歩こうとする私からすれば、間違いだと思う。器用な側を道の中央に向けているのかな?
いつも目覚まし時計を三つ掛けて三度寝して、会社に着く頃、目が覚めてくる。そして会社に着いてから風邪を引いていることに気付き、始業と同時に退社するNOW(二月一七日(水)午前一〇時)
京都と平安時代(中期の一条帝の御代)が好き。今までで一番感動した博物展は『陽明文庫』(藤原氏近衛家の書庫)の展示で藤原道長の直筆を見た時。
フィンランドと中国が好きだけど「フィンランド人は炭酸好き」という理由だけで苦手な炭酸を克服してしまった変な人。
『Myぼけぼけワースト2』
【第1位】
「おい、A社が凄い剣幕で怒鳴り込んできたぞ。お前ら何やってんだよ!」
会議が始まって開口一番、田中課長が一喝した。
時刻は午後一一時。「残業とか自己責任だろ。なんで会社が残業代払わなきゃいけねえんだよ!」とか課長は言ってるけど、午後一一時から会議とか、自己責任じゃねえだろ。
ドスの効いた声音は、普段から怒鳴り散らすことに慣れているから。うちの部署に女性社員がいないのも、コイツの所為。みんな辞めていくから。つうかセクハラは犯罪だろ!
やってられるか! と思うものの、辞めたって仕事ねえよな。
「『請求書見たら値引きされてない』って、A社が言ってたぞ。受注処理もロクにできないのか? お前ら何年仕事やってるんだ?」
「課長、確か『営業が値引きをやりすぎてるから、向こうの課長と話付けてくる。俺がいいって言うまで値引きの件は受けるな』って仰いましたよね?」
吉田がおそるおそる発言する。
「はあ? 知るかよ。お前、俺の所為だってのか!」
二〇〇%あんたの所為だろ!
だが俺たち社畜に口答えという選択肢はない。
「い、いえ」
怯えた顔で吉田が否定する。
「取り敢えず明日、客に謝りに行って来い!」
『客』じゃねえよ『お客様』だろ。そして『A社』じゃなくて『A社様』だ。内輪だからって適当すぎるだろ。
今日の会議の議題は『お前ら最近たるんでる』だそうだけど、どう考えても『田中課長の責任転嫁祭り』にしか見えない。
「まったく。お前ら仕事のスキルをロクに磨かずに、言い訳のスキルばっか磨いてるよな。何しに会社来てるんだよ?」
あんたがマトモだったら、みんなもっと仕事できてるぞ。
「それから内田、この処理、なんでタイプAで入力してるんだ? 俺こんな指示出したか? お前は言われたこともマトモにできねえのか?」
「だ、だって課長がタイプAでしろって」
「ああ? 確かにこのうちの九〇件はタイプAだけど、残りの一〇件は先方の要望があってタイプCでやるんだよ。お前は言われた通りにしかできねえのか?」
言われた通りにするのかしないのか、どっちだよ?
「『先方の要望』って、そんな話は聞いてません」
「そこを何とかするのが仕事だろうが!」
ふざけんな。
「いい加減にしろよ!」
気が付けば俺は立ち上がって叫んでいた。右のこぶしは壁を殴り付けている。
やべーよ。もう引き返せないじゃん。
そう思いながらも、開き直ってしまうとこんなに気分がいいとは思わなかった。
もう何も怖くない。すべてをぶちまけてしまおう。
そう思い、俺は口を開いた。
……みたいなのが『壁ドン』の意味だと本気で思っていたんです。
友人に「昨日のドラマ見た? まさかあそこで壁ドンとはなあ」とか言われて「そのドラマは知らないけど、温厚な誰かがとうとうマジ切れしたんだ」と思っていました。本当の意味を知ったのは二〇一五年の夏です。
道理で何か噛み合わなかったはずだよ。
※勘違いはリアルですが『パワハラ上司』のストーリーはフィクションです(笑)。
【2位】
会社のパソコンで二時間くらい掛かる自動計算処理をしていました。そろそろ終わっているはずですが、スクリーンセーバーになっていて終わったかどうか分かりません。そこでパソコンに一番近いわたしに先輩が言いました。
「あきらクン、マウス触って!」
「分かりました」
わたしは言われた通り、その席に座ります。
ふう。
まったり〜。
「ちょっとあきらクン? 何してるの?」
「えっ? 先輩が『まあ座って』と言うから座ったんですけど?」
この時は部署の全員に爆笑されてしまいました。
恥ずかしい、空耳すぎる!