レビューした作品一覧全2件
図書館に置きたい
投稿日:2018年10月5日
登場人物の心情、行動理由がしっかり書かれているためわかりやすく、キャラ達も喜怒哀楽がはっきりしていることもありとても生き生きとした世界が広がっている。また、作中いくつか失敗のまま終えた事象もあり決して完璧超人でない主人公がとても人間臭くて私はとても好きだ。 個人的にはハリーポッターやダレン・シャンに引けを取らない珠玉のファンタジー小説だと思っている。なろう初心者、およびいわゆる「なろう系作品」に忌避感を持っている人にオススメしたい一冊。というか、本になれば図書館に置きたいほどだ。 惜しむらくは完結作品なので読み進めるほど「も、もう終わってしまう!い、嫌だ!まだ読みたい!もっと読みたい!」という気持ちになってしまうことだろうか。面白いのでページを進める手は止まらないのだが。
レビュー作品 黒姫の魔導書
作品情報
肩肘張らない作品
投稿日:2017年12月7日
世にスローライフものは数多くあれどこれほど肩の荷をおろしてまったり読めるものはそう多くはないだろう。おそらく地の文や文体がキャラ達とうまく噛み合いのどかな平原のような作風を醸し出しているのだと思う。 ただ、もちろんそれだけでなくさまざまなトラブルやイベントがあり、しっかりとテンポ良く描かれている。が、いかんせん全体的にゆるふわなのでどこか安心して平和を待ち望む姿勢で読んでいける。ゾルタンの町の人になれるとでも言おうか?そんな感覚がするのだ。 勇者との問題、色々な暗躍、暗いことはあるがそれはさておき今日も彼らは薬屋を営むだろう。これを読むあなたも肩の力を抜き、お菓子でも食べながらのんびり読んでほしい。