登場人物の心情、行動理由がしっかり書かれているためわかりやすく、キャラ達も喜怒哀楽がはっきりしていることもありとても生き生きとした世界が広がっている。また、作中いくつか失敗のまま終えた事象もあり決して完璧超人でない主人公がとても人間臭くて私はとても好きだ。
個人的にはハリーポッターやダレン・シャンに引けを取らない珠玉のファンタジー小説だと思っている。なろう初心者、およびいわゆる「なろう系作品」に忌避感を持っている人にオススメしたい一冊。というか、本になれば図書館に置きたいほどだ。
惜しむらくは完結作品なので読み進めるほど「も、もう終わってしまう!い、嫌だ!まだ読みたい!もっと読みたい!」という気持ちになってしまうことだろうか。面白いのでページを進める手は止まらないのだが。