レビューした作品一覧全5件
多様な愛が花咲く国の物語
投稿日:2019年8月20日 改稿日:2020年4月10日
物語はアイゼン王国の双子の王女──父に疎まれ名前すら与えられなかったファーストとセカンド──が、魔女の呪いで引き裂かれるところから始まる。 あらゆる呪いを解くことが出来る筈のファーストは、しかし醜い竜に変えられた妹の呪いをわずかな戸惑いから解呪に失敗して、新たな手段を求めて旅立つ。 その頃、魔女の邪悪な企みにより魔王と目される女公爵・サナは、王女の側近・レンへの片想いを抱え拗らせていた。 一方でサナの従弟である気の弱い泣き虫少年・イサギは、初恋の人への性別を越えた恋慕の故に勇者となろうとしていて─── 双子の王女を巡る陰謀に、美しく絡まるそれぞれの愛と想いは何処に向かうのか。 お伽噺のような世界に多様な愛が花開くのを、貴方は目の当たりにするだろう
最強女性騎士は料理がお好き?
投稿日:2019年3月11日
食べて行くために副業として兵士を選んだ女性騎士だった主人公ティファは、実は最強の女性騎士。 味方の裏切りで敵国に捕らえられても、自身の料理の腕とそれが結んだ縁のお陰で命を救われる。 その料理の腕前ときたら、彼女を疑う騎士たちも白旗をあげて夢中になってしまうほどで! 出てくる料理の描写が美味しそうだし、主人公のゆるっとふわっとした雰囲気もとても可愛いです。 彼女の周りの人たちも虜になったように、貴方も読めば読むほど彼女と彼女のお料理の腕に夢中になっちゃうかも!?
 ハイであれローであれ、ファンタジーで世界観を作り込むって結構難しいですよね。  異世界だからって何でもご都合にするのも、何だか薄っぺらいし。  創作なんだからふわっとで終わってもいいけれど、それならどこか一つでも細部までこだわって作り込まなければリアリティーは生まれない。  じゃあ、どこにこだわれば良いの?  そう思って作品が行き詰まった貴方、このエッセイを読んで見ましょう。  ここには作者様の創作資料とノートがあります。  そしてこれを読んだら貴方も色々気になったことを調べてみましょう。  貴方だけの世界を創るために。
 物語は既に巨星・西郷隆盛の墜ちた西南戦争より始まる。  主人公・一番ヶ瀬央一郎は、最期の時を悟り銃弾飛び交う戦場へと、刀を構えて突撃す。  切って切って彼は余多の銃弾でその生を絶たれた……。  この時点で既に格好いいんですよ、このお方。  どう格好いいかは本文を読んでください。  読んでもらうために、こっちとらレビュー書いてるんだから。  兎も角、一番ヶ瀬央一郎様はですね。  一度生を終えたと思ったら、二度目の生にてお目覚めになるのです。  幼女だけど。  中身は九州男児な令嬢・ヴィオレーヌ様としてだけど。  物語の序盤から塩漬け生首とか血生臭いけど、それだってきちんとした理由があって。  一本筋の通った背中は乙女じゃなくて漢女(おとめ)です。  たおやかな姿に硬骨漢の魂を宿すヴィー様の勇姿に刮目せよ!
ケッコンかっこガチ!
投稿日:2018年10月2日
 この物語のヒロイン・八塩 雛と物語のキーマン・八来 忠継は、魂で結ばれた男女。  魂と魂で結ばれた男女……なんて凄くロマンチック!  ……と、思うでしょ。  けれど実際は魂と魂で結ばれ(る呪い───と書いて「まじない」と読む───をかけられ)た一蓮托生・死なばもろとも戦闘ヒャッハー!!バディなのです!  現代に似た、けれど全く別の「神」と「妖怪」と「人間」の生きる世界で起こる、世界全ての負の感情と廃棄物を基に現れる付喪神の一種『紛ツ神』との戦いで、彼らは二人でどう生き抜くのか。  何者かの手により『紛ツ神』と融合させられてしまったキーマン・八来に見え隠れする謎、そして現れた更なる謎の部隊・黄龍部隊。  彼らは雛&八来にどう絡んでくるのか!?  物語はまだまだ序盤、戦う彼らの生き様を見よ!