これは兄さまが闇落ちし、一人ぼっちになった白狐が、
幼女たちと家族になって、異世界で無双する物語。
「らくーち、弱いけど、すごいっ」
「よかったな、らくーちっ」
「いけっ、らくーち!」
***
日本で力を失いつつある、社の白狐たち。
その一員である楽市(らくいち)は、兄さまがいて、お酒があれば満足で、
ゆるゆると生活していた。
でも、ある日、社が襲撃され、全てが変わってしまう。
一体、何が起こったのか。
兄さまが、仲間がどうなったのか。
主である神様は何をしたのか。
楽市には、何も分からない。
途方にくれた楽市たが、仲間の匂いがする妖しの子供を見つけ、保護する。
きっと、他にも子供がいるはず、と楽市は探し始めるが、
異質な彼女たちを異世界の住人は放っておいてはくれず……。
とても、先の気になる物語です。
そして、ちょっと抜けてる楽市がかわいい。
あと、子供たちが容赦なくて好き。