ノギとユラ、そしてハトリという、それぞれ個性豊かなキャラクター達が織り成す素敵な物語です。
この物語を読む上で強調しておきたいのは、良い意味で「錯覚」させてくれる物語だということです。
この物語を読んでいると、自分自身も彼らと一緒にいるような錯覚を覚えることでしょう。
彼らと共に美しい世界を巡り、彼らと共に危機に陥り、楽しさと切なさを共有しているような錯覚を覚えることでしょう。
物語を読む上で、この錯覚は胸の内に幸福感を与えてくれます。
個性と役割のはっきりしたキャラクターと、作者様の穏やかな筆致の組み合わせがあって初めて完成する「錯覚」の雰囲気。
貴方も是非、この錯覚を感じてみてはいかがでしょうか。