レビューした作品一覧全9件
とても善き哉!!!
投稿日:2024年12月6日
淡々と、そして熱い。 厳しい中世的封建社会の枠組みの中で定められた役割、 己の運命を真正面から受け止めながらも 力強く羽ばたき生きる。 『矜持』『責務』『役割』 それは悪い事だけではない。 『元』社会の歯車の最底辺としてすり潰され、 惰性で生きるままに何も成さなかった 沈むような人生。 転じて『今』 厳しい環境の中、 家族に愛された確信を得て、 堂々と頭を上げ力強く生きる若き青年は、 本懐をどのように遂げ、ささやかな幸せを守り抜くのか。
ワンドマスターの杖は冴えて輝く
投稿日:2024年11月18日 改稿日:2024年11月19日
人里離れスローライフを送るのは一人の趣味人 その手で輝くのは玉石混交の石達 能力方面極振り コミュニケーションは壊滅的 しかし、この主人公 どこかにいそうで、いない そして 崩壊した世界で特技が光り輝く 生き抜いてきた一人一人に 背景があり 努力がある 美しく綺麗な事だらけでは決して無い 悲嘆も悲しみもあっただろう 絶望の中 小石による一つの波紋は何をもたらし 閉ざされた世界は花開けるのか
まったりほんわか
投稿日:2022年6月12日
とってもかわいいみゆきさんです(え?ウエスト?) お家プライベートダンジョンによる冒険の数々。 背伸びせず、でもちょっとしたたかに、 いついかなる時もクリーンとリメイクを忘れないみゆきさん。 いや、でも羨ましい! 美味しいご飯の数々にご飯が食べたくなる! みゆきさんてば家族と子供さん達大好き過ぎ、と思いつつ、自分もこんなに優しくありたい!と気付かされ。 ざまぁも誰かの死に悲嘆する事もなく人間関係でしんどくならず、攻撃的にもならず、読み手に優しい。 ストレス社会の潤いです。 挿絵もかわいい。 むしろ児童書としてもアリです。
数多く読んで来ましたが、その中でも一話から最後までストレスなく読める小説の一つだと思います。 主人公の境遇が物悲しいシリアス成分もありつつ、 かといって敵を倒してスパッと勧善懲悪、という程でもなく。 (裏側では大変な事になっていると思いますが主人公目線では比較的あっさり描写) おかげで読み手として過剰に憂鬱になったり苛々せずに、少しの悲しみと多くの楽しさで読む事が出来ました。 描写が細やかで美しく、食べ物も美味しそうで、南国の雰囲気をワクワクしながら楽しませていただきました。 小さな小川のように美しく地に足のついた恋愛描写も。 この世界には密猟も過剰伐採も公害も無く緑豊かに保たれるような、心穏やかな夢を見られる気がします。
意外性の塊!読んで良かった
投稿日:2021年7月18日
虫とりはいいかな、なんて、 田舎のスローライフに憧れる前世持ち主人公が言ってしまう程のカルチャーショックに読みながらカルチャーショックを受けました。 ほんとに。 ランキング載ってるから、と軽い気持ちで開き、 前書きを読み、???現代のスローライフ? どこか薄暗い感じの病弱な生い立ち… 途中から、え?え?思ってたんと違う。 となりました。 あと、乗り物がカッコいい。 描写も雰囲気があって良いです。 良い意味で主人公の成長から目が離せません。 夏休みの田舎ライフ的なほのぼのスローライフ生活は主人公に訪れるのか、期待しています。
アクの少ないダンジョン系って実はレアでは??
投稿日:2020年6月6日 改稿日:2020年6月6日
主人公は普通のお父さんです。子供もいます。猫もいます。 おっと、奥様も両親も兄も兄家族も。 うーん、普通のお父さんじゃないか〜 という所にダンジョンから20年、と読んで、 そうか〜ほのぼのダンジョンものか〜 …と思えばそうでもない。 世界は大変な事に。 不穏な感じもありつつ、安易な最強モノでもなく、 かといって弱いわけでもなく、 ハーレムになりそうで意外とならない… (個人的にはハーレム苦手ですが完結してくだされば何でもよし) 矛盾しつつ、まとまって、 主人公にクセが無い所が素直に読めて面白い。 根本が家族や近所の為、という所に人間味を感じます。 家族や兄家族とのふれあいとか好きです。 小説家になろうには○○年前から日参して読む専門でしたが(気付けばIDが…)大人になってわかる平和と家族のありがたみ。 応援している作品です。
北海道、どれだけ大変なんだ…
投稿日:2018年11月23日
まさに、試される大地。 こんなに魔物出てきたら布団かぶって怖くて震えるしか…。 牧場にスライムとか散歩したらヒドラとか怖くて外出できません。むしろ家とか吹き飛ばされるんじゃ… 猟友会について目から鱗のアレコレが沢山ありました。 ハンターって大変なんですね…。 吹き矢、まさに、某獣医学漫画の世界…。 主人公が理論武装でモヤモヤを吹き飛ばす感じと、ハンターぶりがいいです。描写と盛り上がりもなかなか凄い。 ヒロイン…ヒロイン??なのか?な先輩も、ウザ可愛いというか、時々イラッとくるんだけど、許容できる不思議。 ほかの登場人物も、別に主人公に沿わないから悪とか敵とかありがちな単純な勧善懲悪ものではなくて、こういう人いるいる、と思ってしまう。 クオリティ的にも楽しみな作品です。 過去作読んでいないので読んできます。
ストーカー系ヒロイン
投稿日:2016年2月13日
この作品はなんといっても主人公のベル嬢が素敵です。 前世持ちのストーカー系ヒロイン。 うーん、新しい。 勇者様をひた向きにストーカーしつつ、時にアイテム係、時にキーマンとなり、支えるヒロインに、 まるで自分も勇者パーティーをこっそりストー、ゴホン、追いかけている気分になります。 作品の雰囲気はフォーチュンクエストを少し思わせ、なんだかほのぼのします。 最近流行りのハーレム勇者も(ベルの追っかけ勇者とは別に)存在します。 約2ヶ月毎にまとめて更新されるので、数ヵ月毎にストー、チェックしに来て読み耽り、はや一年以上??。 大量書きして数日毎に更新なら十分ランキングに載る作品だと思うのですが、 しっかり時間をかけられている文章量と整った文に圧倒されます。 今のところこっそりとした楽しみです。
難易度ルナティックからの
投稿日:2015年7月1日
 吹けば飛びそうな最弱難易度ルナティックから一匹?で頑張ってる蜘蛛子さんに全力敬礼。 この世界には他にもクラスメートいるはずなんだけどね。 でも、ぼっちだろうが蜘蛛だろうが、蜘蛛子さんの方が幸せそうに見えてしまう。たとえ毎日過酷な生存競争だとしても。 怒濤の更新速度で段々世界が見えて来た。世界はきっと優しくない。 でも蜘蛛子さんならきっとやってくれる。 しかし、いつか人間が遭遇すると怖いだろうなぁ。正直今どんな姿なんだろうというか絶対子蜘蛛子さん時代より恐怖と威圧に満ち溢れているだろう。ワシャシャー  そして、感想欄の皆が蜘蛛子さん蜘蛛子さん言うんだけど、蜘蛛子ですが何か?、に変わったらどうしよう。