レビューした作品一覧全9件
元日本のプロレスチャンピオン倭(ヤマト)は、試合中の事故により異世界に転移してしまう。 二十歳頃の全盛期の肉体を取り戻して異世界へと転移したヤマトは、不運にも気絶している間に奴隷商人に拾われてしまいそのまま剣闘士(グラディエーター)の興行団へと売られてしまっていた。 己が肉体と磨き上げられたプロレス技を武器に、並み居る猛者を千切っては投げていくヤマトは、現地の異世界人から畏敬の念を込めて『暴君マット』と呼ばれ始めていく。 現代プロレスラーが異世界の格闘興行の形式に一石を投じる様も見どころです。 プロレスを知らなくてもプロレスが楽しめるプロレスで無双するプロレス小説、何を言ってるかわからない人はまず本編を読んでみましょう。 ちなみに筆者は影響されてリアルでプロレスを見に行ってきました(満足感)
独身OL吉岡瑠理はある日、夢の中で異世界の魔術師を名乗る年下の青年ディランと出会う。 どうやら彼は過去の異世界人が研究していた『異世界人と交流する魔術』を発見して現代日本を観察、一目惚れした瑠璃に夢で更新を試みたとの事らしい。 この夢は妄想? それとも現実? 夢でしか会えないディランから寄せられる好意は本物なのか、はたまた夢なのか、ディランに惹かれながらも自分の心に自信が持てない瑠璃と健気なディラン。 現代科学社会と中世魔法社会の常識、価値観の違いなどを真面目に考えながら、少しずつ夢を現実へと変えていく二人の物語をお楽しみ下さい。
<●>  <●> きさま、みているな。 この作品は異世界転移モノでは無い、無いが異世界転移してきた幼女が一人暮らしの主人公水野蒼太の家にやって来る事から物語は始まる。 追手から逃れ異世界転移してきたワケアリ奇跡の代行者、自動人形《オートマタ》幼女のルルリエ。 お兄ちゃんが心配なお節介焼きの従兄妹、妹属性は外せない、霧子。 信仰を失い消滅寸前の押し掛け神様、けもみみのじゃロリっ娘セン。 可愛いだけじゃ物足りない!  ちょっと特殊な能力を持ったロリたちが、次々と押し寄せては一悶着を起こす日常と波乱の物語。 この先一体どんな幼女が増えるのか、彼女たちの目的と行く末は如何に? 答えは作者の煩悩だけが知っている。
主人公イツキは学校帰りの坂道で自転車のブレーキが壊れてしまい交通事故でこの世を去る事になる。 異世界転移の結果彼が目を覚ましたのは高レベルダンジョンのど真ん中! 転生直後のLV1状態でデュラハンに襲われるも、通りすがりの高レベル女冒険者フレイアの助太刀により一命を取り留めるイツキ。 そして記憶喪失を疑われたイツキは、彼女に言われるがままステータスを見せる。 そこに記載された彼のスキル説明が二人の運命を捻じ曲げる事になるとは知らずに…… 【ハローワールド】死んだ際に経験値や記憶を引き継いだままその日を繰り返す。 そしてハローワールドの落とし穴、最初にスキルを明かした人間をパートナーとし、パートナー以外に口外すれば相手を殺してしまうという呪いじみたスキルであった。 現実世界と異世界、二つの世界でイツキとフレイアを巻き込む謎、そして迫り来る死の到来 彼等は今日を乗り越え明日を迎えられるのか
目が覚めるとその身一つで異世界に転移していた主人公ユウ=トウタケは、本来得るべき勇者としての称号も戦闘力も授かる事なく、「死に戻り」能力『ターニングポイント』を手に異世界を生き抜く事になる。 この世界は――何かがオカシイ。 もう一つの異世界からやってきた桃髪の美少女ステラ、彼女の目的は二つの異世界を引き付け破滅に導くアーティファクト『ゴーストロッド』を破壊する事。 一目惚れしたステラの為に、死に戻り能力を駆使して最善を求めるユウ。 何かが噛み合わない日常――広がる謎に、仲間への疑心。 死を乗り越えた先に待つ未来と真実は幸せの形をしているとは限らない。 伏線と練られた設定を愛する方々へ自信をもっておすすめする異世界死に戻りミステリー。 伏線の回収が本格的になる3章、4章まで是非読み進めてみて下さい。 きっと続きが気になり、貴方のマウスはブックマークボタンに誘導される事でしょう。
異世界転生に失敗してタイトル通り転生ならぬ転死した主人公は、アインデット族でも更に最弱のゴーストとして生まれ(既に死んでいる)変わります。 しかし、この世界にはどうやら本来自分が生まれる筈だった【人間の肉体】が存在する様子。 身体を求めて異世界を彷徨う主人公の元に突如として現れた、後の親友【最強のアンデット族、ヴァンパイア】のノワールさん。 このノワールさんが彼の代名詞ともいえる「フハハハハハハ!!」という上から目線の笑い声と共にいい性格をしています。 最弱と最強、アンデッド二人旅はこの先どうなるのか? 果たして主人公は【人間の肉体】を見つける事が出来るのか? 仮に見つけたとして、彼は【人間】と【アンデット】どちらの道を選んで生きていくのか!?(尚アンデットを選んだ場合死んでいくのか!?になる模様) 物語の結末は読者様の目で是非見届けてあげてくださいm(_ _)m
加護の強さ×レベルの強さ=総合的な強さとなる世界で、当初高レベルで味方からも頼りにされていた主人公が周りのレベルが追い付くに連れて、加護の弱さが原因で勇者パーティから戦力外通告を受けて辺境暮らしを始める物語。 低ランク冒険者兼、薬屋のレッドとして辺境の地ゾルダンで生活する主人公はそこで出会ったかつての勇者パーティメンバー「英雄リット」と出会い平穏なスローライフを生きていく。 『加護』と『加護の衝動』という物語の根幹に関わる設定が世界観、登場人物の心理描写、そして勇者と魔王という使い古された物語の土台にパズルのピースのようにしっかりとはまり込んで非常に読み応えのあり、よく考えられているなと感心させられる作品です。 スローライフと冒険譚の比率も絶妙でどちらかに比重が寄って片方がツマラナイという事が無く、その様はかの名作『世紀末リーダー伝たけし!』のギャグ回とシリアス回の如き満足度でした。
この小説に出会った9割の人々は、タイトルに惹かれつつも「所詮タイトル詐欺だろう」「物語は普通なんだろう?」と舐めて掛かってタイトルをクリックしてこの作品――もとい作者の世界にやって来る事でしょう。 そういう奴から死にます―― 所謂神視点から語られる何処にでも居る熱血系最強高校生ワタルの活躍を描くのが本作の全てですが、1話から最新話に至るまで常に読者の予想と覚悟の斜め上を行く作者のハイセンス(狂気)には驚かされるばかりです。 ツッコミを読者に丸投げにして、時には読者の反応すらも巻き込んで全力でボケ続けるスタイルは、何処か懐かしい昔ながらの”お約束展開”と未だ嘗て出会ったことの無い”新しい衝撃”そして”最高の笑い”を私達読者に与えてくれる事でしょう。 昭和の男塾や聖闘士星矢等のジャンプ黄金期世代のノリが好きなおっさ……ダンディズム世代にはこの上ない娯楽となる事間違いないでしょう。
 最強の魔王様が、最強の魔王様として完璧にキャラが立っており、性格から決め台詞までどストライク!  ハーレムモノとしても、章毎のヒロインの必要性、魅力は言わずもがな。メインヒロインとしてのストーリーが終わった後の物語全編に対する関わり方がしっかりしていて、不必要なヒロインが誰一人として居ないという完成度。  高いレベルで統一されたギャグ、伏線の張り方、回収、ミスリード、構成。特に最弱、劣等、落ちこぼれ、不適合等、主人公sageワードをタイトルに含んだ作品は物語が進み、主人公が強化、成長する中で物語とタイトルがかけ離れていく作品が多い中  全章に渡って学院要素と不適合者という烙印を完璧に物語に調和させている話作りには敬服致しました。  最強モノにありがちな全部それでいいじゃん!というチート能力に対する制限もあり、それ無しで話を進める知的さも楽しめる素晴らしい作品でした。