レビューした作品一覧全2件
 この作品、マッチョの筋肉のごとく引き締まっている。 起承転結がきちんとしており、意外性がある上にオチも爽やかである。 まさに、「こんな短編コメディが見たかった!」を体現したような作品と言えるであろう。 登場人物が全員マッチョというよく考えたら少し異常な状況もコメディらしいと言える。 首相のキャラもなかなかに筋がとおっており、読んでいてとても楽しかった。 皆さんも朝読書や筋トレの後などに一読してみてはいかがだろうか。
正統派喜劇を感じる作品
投稿日:2021年2月25日
追放系が大好きな寡黙騎士。 この時点ですでに面白いにもかかわらず、「生で追放を見たいがために色々する」というアクションをとらせたことで、ロウというキャラクターの面白さは突き抜けたと言えよう。 流行りを意識しつつも、古典的な教訓をふくんでおり、読んでいて正統派喜劇を感じた。 似たような成分を含んだ古典作品をあげるなら、セルバンテス作のドン・キホーテだろう。  ここまで小難しい理屈をさんざん書いてきたが、私が言いたいことはこの一言に尽きる。 この小説はいいぞ。