あなたは偶然に助けられたことありますか?私はあります。あなたにも覚えてないだけで偶然都合のいいことが起きて助かった、というようなことがあったのかもしれません。
この小説は主人公が『偶然』に殺され、『偶然』に抗うと決意するところから始まります。
この小説では物語が進むにつれ主人公がだんだんと狂っていってしまいます。その狂気の書き方に説得力があり、読んでいて主人公は狂ってしまい、元に戻ることはないんだと実感させられてしまうのです。その説得力のある狂気に体中、鳥肌が立つほどの恐怖をあなたは感じることでしょう。
主人公がいろいろなものをすり減らし失いながらも一つの目的に向かい進み続ける、そんな物語をお探しのあなたにおすすめです。一度手にとってみてはいかがでしょうか。