無表情な美人女子高生が、元フリーライターの青年に弟子入りしてアダルトゲームの製作をを目指すという、あまり類を見ないお話です。
弟子となった少女が、少しずつ18禁ゲームの製作について学んでいく様子は、まるでその業界の裏側を覗いているような感覚があり、読者としては斬新に思えます。
また、師弟関係を結んだ青年と少女の、テンポのいい掛け合いも秀逸。
思わずクスリとしてしまうような言い回しの数々は必見です。
小説を書く上で基本となるプロットやコンセプト、さらにテンプレがどうして駄目なのか、というような話にも触れており、その的確な指摘だけでも一読の価値があるかと。
つまり、黒髪無表情の美少女(お嬢様・女子高生)が、エッチなゲームを作るために、愛と友情と気合と根性と血と汗と涙と汁に汚れながら頑張る、そんなお話です。