一冊の本がある。魔導書(グリモワール)と呼称され、72柱の悪魔を使役する事が可能となる、そんな書物だ。
一人につき一柱の悪魔、ゲームの参加者に無作為に分け与えられた頁を集め、怪物の蠢く迷宮から脱出せよ。他者との協力、強奪、手段は問わない。集めれば集める程に有利となる。
炎や水を操る悪魔、精神に干渉する悪魔、未来を見通す悪魔、これらの力を手にしたゲームの参加者達は非日常の環境下において果たしてどのような選択をするのか。そして彼らに齎される結末は……?
「まぁ、ちょっとしたゲームに参加したと思ってくれればいい。 安心したまえ。 死ぬほど面白い」