マップには国、都市が配置され、これを街道が結んでいる。
シミュレーションゲーム三○志を彷彿とさせる世界?。
この世界にやってきたハインツはここで初の統一国家樹立を目指すのだ。
右も左もわからない状態から、前の世界で手に入れたスキルを駆使し、一冒険者から、大商人とのコネを得て、敵の将を倒すなど武功も上げ、ついに国家宰相に駆け上がった。
という雰囲気ではありません。
統一国家樹立も(たぶん)目指しません。
主人公ハインツはこの世界で上位の力を持っているが、この世界に存在しないスキルは持っていない。
けっして無敵の力ではない。
だからこそ自分の持っている力を使いこなし、戦いも、外交も先を読みながら、まるで詰将棋のよう。
この物語にはチートによる爽快感とは全く違う“重厚な読み応え”があります。
おすすめです。