レビューした作品一覧全1件
読むたびに涙がでます。雁字搦めの破滅エンドから逃れたいのに、自身を囲う鎖に囚われ、日々死の恐怖に怯えながら生きる主人公が哀れ。チートな能力を持って転生したわけでもなく、平凡に生きていた知識しかないのに、陰謀渦巻く権力の世界で足掻きながら生き残る道を探す姿は、涙なしには見れません。 蜘蛛の糸のように頼りない生への希望を捨てきれず、また数少なくとも自分が守らないといけない人の命も抱え、望まぬ運命に揉まれた彼女の未来はどこへ向かうのか。