相撲とは、日本が誇る国技である。
その武芸は神への供物であり、彼ら力士には聖なる力や異能が宿る――と、ネットでは語り継がれている。
所詮は都市伝説。空想や妄想の類だ。
……しかし、それが異世界に移るとどうなる?
魔法・神様・ドラゴンが肯定される世界なのだ。
当然相撲も――都市伝説の力を帯び、“SUMOU”となって、異世界で真の力を発揮する事となる。
この作品の主人公は、悪役令嬢の汚名を着せられたフローチェ・ホッベマー侯爵令嬢。
実は陰気で心優しい性格設定の彼女は、偽聖女側の策に嵌められて婚約破棄に至ったのだ。
しかし、聖女による平手打ち――張り手で、皮肉にも前世の記憶を思い出した。
大学女子相撲部だった自分と、心に宿る相撲魂を。
そこから彼女の復讐劇――ならぬ、大相撲・異世界場所が始まる。
全ての争いは、土俵の上で決まるのだ。
後、第二王子がマジ可愛(略