本当は人間たちにとって悪いこと、困ること、恐ろしいことをしているはずなのに、なぜか人間にとって良い結果になってしまう魔王様。そんなことだから、いつも感謝状が届き、崇められてしまいます。
特に副題の『この小説の戦闘シーンの9割はこの話に占められています』。
美少女魔王様は人間世界の最強の国へ侵攻をはじめますが、なんとその相手は悪の帝国でした。その国を滅ぼしたことから、魔王様の「そんなはずじゃなかった」のはじまりはじまり。毎話毎話、オチがわかってしまうことがこんなにも楽しくなるとは思いませんでした。
そして、あいだに挟まれる後の歴史。
それらを読むと、魔王様が世界を支配したことで人々の暮らしが豊かになったことがわかり、魔王様の悔しがる姿がとてもかわいらしく感じるのです。