レビューした作品一覧全23件
文章を書くのがまったくの初心者さんへ――というよりかは、普段から書いている方たちのほうが興味深く読める内容となっております。 「授業→補講」の繰り返しで進んでいくこちらの講座。 講座では「こういうところを考えてみよう」と記し、補講は実践編として「このようにすると、こんなよい文になるよ」と、例題を添えてわかりやすく教えてくれます。 作家の方で、「書いていて、実はこういう点で引っかかっていたことがあるんだよなあ」という回から覗いてみてはいかがでしょうか。 受講料はチョコですから、それを持参してお立ち寄りくださいませ。
こちらはスコッパーさん(読者さん)の書かれたエッセイです。 読者さん・スコッパーさんは、どう考えて、どう行動したのちにその作品を読み始めているのか。読む側の心理や行動が書かれていて、作家さんにぴったりの内容です。 特にタイトルとあらすじについて語っている回は必見! タイトルとあらすじで読者さんを誘い込むのはとても大事なことですから、私も改めて考えさせられました。 伸び悩んでいる方も、伸びているけどさらにいろんな方に読んでほしいという貪欲な方も、ぜひこちらのエッセイを参考にして、読者さんを引き込んでみてはいかがでしょうか。
本当は人間たちにとって悪いこと、困ること、恐ろしいことをしているはずなのに、なぜか人間にとって良い結果になってしまう魔王様。そんなことだから、いつも感謝状が届き、崇められてしまいます。 特に副題の『この小説の戦闘シーンの9割はこの話に占められています』。 美少女魔王様は人間世界の最強の国へ侵攻をはじめますが、なんとその相手は悪の帝国でした。その国を滅ぼしたことから、魔王様の「そんなはずじゃなかった」のはじまりはじまり。毎話毎話、オチがわかってしまうことがこんなにも楽しくなるとは思いませんでした。 そして、あいだに挟まれる後の歴史。 それらを読むと、魔王様が世界を支配したことで人々の暮らしが豊かになったことがわかり、魔王様の悔しがる姿がとてもかわいらしく感じるのです。
ランキングのジャンル別に長いあいだ表紙(1~5位のこと)にいらっしゃる作品です。 どうも以前に、別のところで書いていらしたようですが私ははじめて読みました。なのでその立場でレビューさせていただきます。 最初は、とりあえず気になったし読んでみよう――と、軽い気持ちで読みました。 一話目は、 勇者「王様チィーッス。勇者ですよーっと」(一話目一行を引用) こんな軽いノリで始まりますが、一話目の最後まで読む頃には、「勇者の仲間はすでに死んでいる」という不穏な気分のまま『次へ』を押してしまうでしょう。 次へ次へと読んでいくたびに心が重く、悲しさ、やるせなさがあふれてきます。 それでも最後まで読むと、すごく重厚な物語だったと思えるのです。 ※ただし、読むときは本当にお気をつけください。特に、明るい話を書いている作家様は心が引っぱられる可能性大です。――だが、だがそこがいい……!
ななめうしろの発想!笑
投稿日:2019年3月15日
よくななめ上の発想は耳にしますが、こちらは“ななめ後ろ”へ、ベクトルが向いております。 どういうことか。 0PV、0PT、0ブクマを保つためのノウハウが書かれているのです!笑 序盤二話はどうすれば0pv、0pt、0ブクマを守り抜けるのか、説明が書かれており、それ以降はサバイバルな物語仕立てでいかに被弾しないようにするか(ptとブクマが増えないようにするか)、登場人物たちががんばっております。 かといって、そんなコアな作家さんではなくとも、こちらに書いてある逆のことをすると、参考になるところが盛りだくさんです。 被弾(0pt、0ブクマ)を貫く作家さんも、ポイントを上げるために日々努力を積み重ねている作家さんも、読み専さんも、命をかけて総合0ptを守り抜く(笑)彼らの勇姿をご覧ください。
主人公のお嬢様と、周りにいる女性たちのかわいい声が聞こえてきそうなお話です。 元がお嬢様なので、衣食住の住以外は問題ないものの、砂漠地帯にほぼゼロからはじめる町づくり。 しかも高度な文明を築くことを目指しています。 主人公のカグヤ・ルルブについてきた二人の女の子(土魔法使い・【拡大・縮小】スキル所持者)と、【調合】スキル持ちの転移者の女の子がその手伝いをしてくれるでしょう。 そしてカグヤ・ルルブはとても強い。 求婚してくる男どもは、カグヤの風魔法でぴゅーっとさようなら。 弱い人は彼女の隣にはいられないのです。
普通の男子高校生がパイ☆ぱい♡Pai♪ に挟まれる物語だ。 大橋君の周りには三人の女の子がいた。 ツンだデレないの妹、とろくて地味な幼馴染、子犬のように慕ってくれる後輩。全員かわいくて、パイ☆が大きい女の子。 特に頭を抱えていたのは妹の存在。 顔を合わせれば、舌打ちと罵倒ばかりだった。……だがしかし。 ある日、その妹は完全デレに移行してしまった! 何が起こったのか彼にはわからない。いや、何かしたのかもしれない、――しかし覚えていない。 覚えていないので幼馴染に相談する。幼馴染は検証することを勧めた。再現してみると今度は幼馴染も豹変だ!トロくてもさい幼馴染は垢抜けてしまったのだ! 二人は迫る!猛獣のような目で。そして挟まれる。パイ♡で。うかうかしてはいれられないぞ、後輩も狙っているのだから。 コメディとラブ?とホラー?!なハーレム青春物語。こんなパワフルなPai♪三人娘を読んでいこう。
一話目から引き込まれる。 主人公は自費出版会社の編集者。寄せられた原稿のへんてこな文章を見て、どう直せばいいか考え作者に提案する。 なぜなら本になった際、多くの人の目に触れることになるから読んでもらえる文章にしたい、という思いがあるからだ。 一話目では、こんな部分があった。 『私が下を見ると、そこに死体がばったり倒れていた。思わず悲鳴がしたが、すぐに口を押さえた。死体はすごい血糊で床にまで流れ、私は一瞬踵を返して逃げていった。』 この文についてどこが変で、どう直したらいいのかが説明されている。原文を書いた作者は納得しなかったが、客観的に見ている読者(私)は、自分もそういうことをしていないか考えることができる。 説明しすぎる文、一人称・三人称視点の違い、本物を知らない人の謎表現(井戸からホースで水を汲むets)などが書かれており、自分の文章を見つめなおすよい機会になるかもしれない。
ファンタジー系を書く作者さんの資料集
投稿日:2019年1月30日 改稿日:2019年1月30日
ファンタジー(&VRMMO)を書いているとき、こういうのってどうなんだろう、つじつまを合わせたいけど確信がない、「こういうのいなかったっけ?思いだせん」、基本的なことすぎて今更人に聞けない…………、などなど、少しつまるときがありますよね。 こちらは初級編、中級編に分れていて、今では主流となっている「チート」という言葉から解説が入ります。 そして、冒険者ギルドでおなじみの職業、魔法、武器、魔物、スキル、ステータスなどなどについて説明が入っており、創作のヒントにすることができます。 ファンタジーならではの社会風習のページがあり、スマホのない時代の生活というのを改めて想像できるのも嬉しいです。 一つ一つわかりやすく短く解説されているので、自身の見つけたい情報が見つけやすいのもありがたいです。 ファンタジーの世界観を、自身で考えるときの起爆剤(ひらめき)として読んでみてはいかがでしょうか。
乙女ゲーム系。作品によって違いはあるけど、主人公が乙女ゲームの世界に転生し、そこで生きていくものが多い。キャラの役柄がゲームとは反転する点も面白いところだ。 こちらでは、ゲームで悪役令嬢だった女性が、高貴な雰囲気をそのままに性格はやわらかく、とても悪役とはいえない存在。 ゲームではヒロインだった女性は、「私がヒロイン様よ!雑魚キャラがいい気にならないで!」と完全に悪役化している。 そしてこちらの作品の主人公はモブ役。もちろん彼女もただのモブではない。意中の男性に迫られる立派な主役令嬢だ。 モブの特性をいかして、外側から令嬢二人の様子とイケメンキャラと関わっていく。 つまり、こちらは短い時間で読めるにもかかわらず、乙女ゲーム系の面白いところと、恋愛要素がぎゅぎゅっとつまったすばらしい内容となっているのです。
あなたの書いた本気の小説。本気で評価してもらいませんか? ここは本気の作品。作者の皆様必見の場です。作者様が自身の本気作を主催者さんに読んでもらい、本気の感想をもらえるところです。 二番目の話以降がその本気の感想ページ。読んでいるときの感情(面白さ・モチベ・ストレス)が折れ線グラフとして載っています。グラフを作るほどの本気が窺えました。 ただいま大人気により行列ができていますが、だからこそ自分の番が来る前に本気の見直しができると思います。自身に本気なのかを問い、本作の一話目をしっかり読んで、募集専用活動報告ページへ応募してはいかがでしょうか。 もちろん二話以降を読むだけでも、自分の作品と当てはめて考えることもできます。 そして本気でぶつかりあった作者さんは改稿し、内容がとてもよくなっています。 もしあなたが本気で書いているのに行き詰り、伸び悩んでいるのなら、ひとまず読んでみてください。
こちらは大人向けの物語。
投稿日:2019年1月27日
夫・妻・子供一人で構成されるとある家庭。普通であるはずの日常。そんなある日、診療所にて発覚する感染症=妻の不倫。 夫はどのように日々をすごし、妻に裏切られたのか。 妻は夫が帰らない生活の中、どういった心理で不倫をすることになったのか。 主人公である夫側で語られていく彼の生活。 彼がどれだけ家族を思って働いてきたのか、熱い思いが伝わってきます。 読みすすめていくうちに、読者はいろいろ考えます。 妻の完全なる落ち度なのか? いや、夫にも妻を思いつめさせてしまう何かがあったのでは? いやいや、夫も妻も最悪の事態になる前に何かしら行動することはできなかったのか? 待て待て、視点を変えてみよう。一番かわいそうなのは子供では。 きっと複雑な気持ちになり、いろいろな意見をもつことでしょう。 私は普段、不倫ものは読まないのですが、こちらの家族が気になってどんどんページを進めていました。
高校生の主人公・小林拓郎は平和でフツーの生活を送っていた。だが、あるとき摩訶不思議なものに襲われ……たと思ったら違和感ありすぎる世界で目が覚めた! 自分の名前は同じ。だけど鏡を見たらSFチックなデザイン。家族も表面は違うけど中身は似ている。学校の友人もだ。やはり、自分のよく知る世界ではなかった。 そんな世界で、初めて会う幼馴染にかわいいことをされ、クラスメイトに嫉妬されていたところに、終末という巨大な敵が現れる。 そして皆は口々にいうのだ。 「期待しているぞ」「応援しているぞ」「さあ戦え」と。 主人公はもちろんなんのことだかさっぱりだ。 「俺が戦う~?! わけがわからん! 誰か説明してくれ~!」 ――――戦いというシリアスな展開がありつつも、ギャグをふんだんに取り入れたお話です。 なにより、幼馴染という存在がいるこの世界は何か。今までいた世界とどう関係あるのか。とても続きが気になります。
ある日公爵令嬢のサシャ・フリークは、愚かな貴族令嬢の話を鵜呑みにする(アホ)ハロルダ王子より婚約破棄をされる。 女性というのは、未練がなければ振りかえらないもの。サシャはすぐ国を出た。 その後サシャのいた国では、不運が次々におとずれる。なぜなら女神の加護がなくなったから。 実は女神とはサシャのこと。彼女は女神の生まれ変わりだったのだ。国が女神をいらないというのだから、彼女が加護を解くのは普通のこと。彼女はためらうことなく加護を解いた。 その後、彼女は新しい仲間をみつけ、王子が女神と気づいて彼女を連れ戻そうとするが…………。 サシャのクールであり、かわいさもあるところがいいですね! 彼女が国を出たら個性的なキャラも集まるので、この先気になります。 主人公サシャたちと、現在進行形で滅びつつある国の行く末を見ていきたいです。
人間の利益のために森の狼を殺してしまい、祟りによって国中冬になってしまった朱紅国。 困った王様は、狼に娘を差し出すことにしました。そこで選ばれたのが四人目の娘。彼女は亡くなった側室の娘で、いなくなっても困らない存在でした。 その後、狼と娘は一緒に暮らし、暖かな家庭を築きます。しかしその先には…………。 こちらは会話文がないおかげか情景の色、景色の温度、二人の暖かくも悲しい空気、人間のろくでもない部分が直接伝わってくるお話です。 冬童話2019に参加されていて、公式設定のオンボロ橋、根っこ広場、ドングリ池が出てくるところも魅力的でした。
生前楽しんでいたゲームの中の世界に転生。成長といろんな人との出会いがとてもよい作品です。 彼は生前ゲームで使っていた職業・ネクロマンサー(死霊使い)を目指し、まずは普通に村人からはじめます。 ゲームをプレイ済みなので、ネクロマンサーへなるにはどうすればいいのかを計画立てて自分を成長させる主人公。 その成長真っ只中で、ある事件が…………。 読んでいて大変おどろいたものの、悲壮感だけではなく、前へ進もうという意思が感じられる主人公に好意がもてます。 私としては、悲劇のあとの仲間集め、育成、ダンジョン攻略がわくわくしました。 ゲームの世界が舞台とのことで、職業に上級職という分類があるのが面白いですね。 この職業と、この職業のレベルが十分にないと、狙いの職になれないという流れは、私がやっていたRPGのゲームを思い出します。 そしてね、話の途中で泣かされました(;▽;)
月一万の物件に飛びついたことで始まる一国一城物語。
投稿日:2018年12月23日 改稿日:2018年12月30日
完全に異世界に行くのではなく、現代へ月一で帰っていることがいい味を出している物語。異世界のごたごたと現代のごたごたが良い塩梅です。 お城を手に入れる経緯は、格安物件を見つけたところから始まります。 普通に生きてきた彼は、リストラされ再就職のため現住所が必要になり、格安物件を月一万(十年ローン)で即購入。狭い1LDKをイメージするも、扉を開けたらそこは異世界の城の中。 しかもその城は、まもなく戦闘に入るという。 主人公・辰巳竜騎(タツミリュウキ)。現代人らしい貧弱な体つき(某守備隊長談)で妄想癖をもつ彼は、異世界にて戦闘に加わり、主として内政をし、女性に囲まれ、姫も助けに行く。現代ではドラゴンに乗って空を飛び、頭角をあらわしていくというアクティブ生活を始めることになったのでした。
『ネットレビュー大賞 応募レビュー』 楽しそうに双子のお嬢様に仕える越谷優斗。 同僚のメイドにも好意を持たれ、イチャラブ生活を満喫する。 彼はなぜそんなにモテるのか。それは召使いという仕事をこなしつつ、大事なときには助けてくれる存在だからだろう。 女性は、仕事もできて困ったときにはナイトのように助けてくれる強い男性が好きだ。 彼、越谷優斗も(敬語を使わない召使いだけれども)地獄の修行のおかげでかなり強い! そんな彼と、彼を囲む女性たちとのラブを読みつつ、召使い生活(のち、冒険生活)を読んでほしい。そして彼が女性たちを助ける勇姿をぜひご覧あれ。
「ネットレビュー大賞 応募レビュー」 主人公のランスはとても、……そう、とても熱い男なんだ! 落ちぶれかけていたところ、若い輝きのある男がドラゴンを倒すところを見て感激。いつかその彼と肩を並べて戦いたいと願った! 死ぬまで一緒にいたいと願った!(ん?) そして彼はある町に入り、禁止されている奴隷オークションの存在を知る。熱い彼にとっては一大事。 魔物を束ね、スラムの住人を束ね、いざ正義執行! 「そうだお前たちッ! 敵を殺せッ! 武器を奪えッ! 『正義』の進撃を続けるのだッッッ!!!」(本文抜粋) そうだ。さぁ、真っ直ぐ進めッッ! 魔王への道を突き進めッ! …………あ、英雄目指してたんだっけ。 ――暗い気持ちになったり、悔しい気持ちになったり、寂しくなったときにどうぞお読みください。気持ちが軽くなることでしょう。 最後に。ちゃんと女の子も出てきますよ! 大丈夫。(何がやねーん)
「ネットレビュー大賞 応募レビュー」 「申し訳ありません、只今ポンポチは品切れしておりまして…」(本文抜粋)  と、女神と漫才をしてからの転生。  幸運なことに住まいはすぐに確保でき、しょっぱなから少女(アホの子)とも仲良くなれるという幸先の良いスタートだ。  転生先の町の様子も面白い。  エルフやドワーフもいるなか、一般的にモンスターのカテゴリーに属すゴブリンやオークも、普通に町に住んでいる。  そんな町をもっと住みやすく、おいしい物を多くしたいと思ったヤキトリ。彼は、彼の住む町や彼を慕う女性たち、周辺の人々とどう関わり、何をもたらすのか。  たまにギャグ、時にシリアス、少々のエロで進められるストーリー。
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