始める前に一つ、この作品は『うちの地元に現れたゾンビがカラッカラだった件について』『618事件 まとめ』を読むことを前提としている。どちらもサクッと読めて面白いので、ぜひ読んでいただきたい。
今作は、日の目を浴びることのなかったラノベであり、それに前作主人公が注釈をつけたものになっている。この、正直勘弁してほしいタイトルはそれゆえだ。
始まりは一人称系のラノベのような文体である。だが、途中よりそれは大きく変わる。注釈にある通り記録小説のようなものになる。
この切り変わりと文体のそっけなさが、逆に感情の生々しさを感じさせ、加えてある種の恐ろしさを感じさせる。決して描写があるわけではない。だがそれが逆に想像をさせるのだ。何か、暗い事実があったのではないかと。
まだ書き足りないが、文字数制限があるのでこれくらいにしよう。おすすめできる作品群なので、ぜひとも読んでいただきたい。