レビューした作品一覧全13件
丁寧に綴られる戦う女の子!
投稿日:2019年3月16日
白姫と黒姫、二人の姫神がぶつかり合うところから物語は幕を開けます。 それを見る魔女の正体とは…? そして姫神とは? 本作品の魅力的な所は丁寧に練られたプロット、丁寧に書かれる文章にあります。 シオリが目を覚ますと目の前にカエルが。 でもゲコゲコ何言ってるかわからない…。 異世界転移ものにありがちなすぐに言葉を理解するなどのご都合主義はありません。 またキャラクターも皆個性的で始めから登場人物が多いにも関わらず、一発で覚えられます! この作品を知らないのはもったいない! 神話の世界を旅しているような物語が好きな方、戦う女の子が好きな方は必読です!
濃厚な作品をお探しの方々へ。
投稿日:2019年3月14日
剣技を研き、戦をこなすことに悦びを感じる達人の死…そして転生から物語は始まります。 転生したら美少女になっております! 百合百合ファンタジー最高です! 一見テンプレのようですが、決してそうではありません。 作者様の練りに練った世界観はテンプレの一言で片付けられるものではございません。 魔法行使の詠唱の設定、戦闘描写の美しさは目を見張るものがあります。 適度に肉付けされた文章は濃厚さもあり、後味も素晴らしいです。 作者様の他を寄せ付けない圧倒的な文章力の成せる技でしょうか。 タイトルも昨今のあらすじタイトルではありません。 しかし異様に格好良い。そして内容もそれとなく伝えられている…。 全てにおいてセンスの塊です! 皆様必ずご一読を!
圧倒的描写力!芸術的文章!
投稿日:2019年3月13日
世界観の作り込み、キャラクターの作り込みどれも一級品です! 魔王、七つの大罪、転生と美味しい設定が詰め込まれているのにしつこくない! そしてファンタジー小説でどうしても必要になってしまう世界観の説明もダラダラと綴るわけでなく、選び抜かれた言葉で的確に表現されています。 何より文章力が凄い! 緻密な描写も逸脱ですが、とにかく文が綺麗。 始めから読者を魅了し、どんどん読み進めたくなります。 実際一気に読んでしまいました。 まだ序盤ですが、これからが非常に楽しみな作品です! 必ずご一読を!
革新的な転生もの!
投稿日:2019年2月27日
本作品は非常に憂鬱な展開からスタートするのですが…作者様の圧倒的な心理描写力、巧みな言葉選びにより登場人物に感情移入させられてしまいます。 胸を締め付けられるのにどんどん読み進めてしまう。 それは何故か?語弊力の無い私には美しい文章だからとしか言えないのが悔やまれます。 人は悲しみの籠った短調に惹かれるのと同じ原理ではないでしょうか。 第一楽章にあたる転生の経緯が最も重要な主題となっています。 第二楽章に入り癒しと逆転劇が繰り広げられ、読者に救いの手が差し伸べられます。 フィナーレはどんな展開を見せるのか? この作品がなろう小説の新たな可能性を示してくれます! 是非ご一読を!
壮大な楽劇がここに!
投稿日:2019年2月26日
素晴らしい芸術作品というものは、ほんの一瞬触れただけでその深みにはまってしまうものです。 本作がまさにそれ! 悲しみから始まる物語ですが、言葉ひとつひとつが宝石のようで美しいです。 ジョルジュ・サンドの恋人ショパンの曲の様な響きさえ感じます。 そして壮大な世界観、魅力的なキャラクターの動きはワーグナーの楽劇を観賞している時と同じ感覚に陥ってしまいます。 個人的に脳内フルオケで作曲してしまうほどですよ! 寧ろ作らせていただきたいくらいです!(笑) これを読まずして何を読む!? 読まないと人生大損ですよ!
これは現代版『神曲』だ!
投稿日:2019年1月23日
本作品の主人公、荒野 優は落ちてきた一つのトランクをきっかけに生きながら死後の世界へ旅立つこととなる。 そこは天国か、はたまた地獄か……。 強敵との魂を賭けた戦いは胸が熱くなります。 この作品の逸脱な点は「死」をテーマとして掲げているにも関わらず、読者に重苦しい空気を与えないところです。 コミカルな文章はそのテーマを決して軽んじておらず、読者一人一人に真剣に「死」と向き合うことを難なく考えさせるものとなっています。 死後の世界を旅したとされるダンテの『神曲』を彷彿とさせる作品です! これを読んで主人公と共に「死」について考えてみましょう。 皆平等に訪れる死ですが、この小説を読むことにより人生が良い方向に向くこと間違いなしです!
物語の導入に鳥肌が立ち、美しく綴られた文章に溜め息をつきながら読む…。 本来の『読書』というものを味わえる作品です。 『世界は小さなウサギの背にあった…』 聖書の一節から世界観を一気に構築、そして序章へと続き物語は加速していきます。 世界観をダラダラと説明せずに、導入とその後の話で読者の脳に直接イメージを叩き込むかのような表現力に脱帽です。 まるでワーグナーの楽劇を観ているかのような壮大なファンタジー! テンプレに飽き飽きしている読者の皆様、ファンタジー小説の傑作はここにありますよ? 読まないという選択肢は存在しません。 ブックマークに追加ボタンをクリックしてから読書開始です!
レビュー作品 黒の雄羊
作品情報
インフレを起こしているファンタジー、異世界転移物だと思うことなかれ。 主人公名無と相方マクスウェルの残酷ながら美しい物語が本作品の魅力です。 人間と魔族、異種族間の問題に向き合う姿は現代の紛争問題にも通ずるものがあります。 特筆すべきは作者様の圧倒的な技術力。 緻密ながら詰め込みすぎない描写は、写実主義の絵画を見ているようです。 情景が目の前に広がる錯覚さえ受けてしまいます。 この作品が一人でも多くの方に読まれることを切に願います。
大型生物兵器ハルマゲドンの突然の襲撃により、トーキョーにある小学校は一瞬の内に地獄へと変わった。 次々と殺され喰われるヒト、警察も歯が立たない絶望的状況。対生体兵器軍事会社スターライト・バレット、アンタレスの到着により撃退に成功するが、ハルマゲドンの卵が発見され……!? 任務を冷徹に遂行し続けるアンタレスの過去とは!? 息つく暇の無い戦闘シーン、散りばめられた伏線、今後も目の離せない作品です! パワードスーツという男心くすぐるSF設定も燃えます! 読まないと人世損しますよ?
何もかもが皆美しい。
投稿日:2018年12月14日
マレフィカと呼ばれる異能の魔女たちの物語。 世界中の人々から差別され虐げられてきた魔女の少女ロザリーは復習者となり日々戦っています。 とある任務でのターゲットである聖女と出会い、彼女たちの運命は加速して行きます。 主人公の成長、世界に対しての反逆から目が離せません。 物語が進むにつれ登場する他の魔女もそれぞれに魅力的なキャラクターです。 逸脱なのが作者様の美しい文体、まるで芸術作品を見ているかのようです。 百合とは芸術なのか! 濃厚なファンタジーをお望みの方!必読!
主人公の桜は脳の病によって引きこもり生活を余儀なくされてしまいます。 両親への後ろめたさからろくに食事も摂らずボロボロの生活を送っていましたが、高校時代の友人の桷との再会、駅での出来事から物語は動き出します。 『4U カフェ 生き辛さ』に連れて来られ、カフェの面々と接していく内に桜は少し救われます。 私自身も発達障害で注意欠乏や過集中のため毎日薬を服用しています。 幸いなことに空気を読むだとか、発言の裏の意味を察しなければならないような職ではないため助かっている部分は多々あります。 病気を言い訳にするつもりもありませんが。 カフェ4Uには様々な病気のメンバーが働いているのですが、皆明るく病気のことを嘲笑ではなく純粋な笑いとして接しているんです。 そこに絶望はなく、明日を生きる希望に満ちています。 この作品を通して差別や偏見が無くなり、皆にとって優しい世界でありますように。
感想も書かせていただき、迷惑かとは思いますがレビューも書かずにはいられませんでした。 この作品の一語一句全てが考え抜かれ紡ぎ出された文章です。 キャラクターの心情、各々シーンの圧倒的な描写力に脱帽せずには居られません。 美しい文体にも思わず溜め息が漏れてしまう。 絶妙なバランスで描かれた文はシンプル過ぎずくどすぎず、テンポ抜群で次々と読ませる力があります。 作者様の努力の結晶と言っても良いのではないでしょうか。 この素晴らしい作品を読まないという選択肢はございませんよ。 これからもご無理なさらずに頑張って下さいませ。
芸術と言っても過言ではない。
投稿日:2018年10月29日
緻密に計算され紡ぎ出される文はもはや芸術の域です。 世界観、キャラクター、ストーリー展開はどれも一級品。 読者ひとりひとりに伝わる文章力、作者様が伝えたい事を文章化する表現力は並々ならぬ努力の成果であると感じます。 私の様な凡人はその才能に嫉妬することすら許されないような気がします。 この作品の素晴らしさを表現する力が不足しておりますため、シューマンの言葉を借りることにします。 『諸君、脱帽したまえ。天才だ。』 一人でも多くの方に読まれることを祈っています。