レビューした作品一覧全14件
新しいタイプの信長のキャラ。
投稿日:2021年9月5日
織田信長、古今東西さまざまなキャラの存在する織田信長。時には真っ二つになったままお茶を立て、時に那須与一や島津豊久とともにエルフやドワーフを解放し、時には沖田総司と共に人類最後のマスターのサーヴァントになったり。 あらゆる創作でかなり弄られ、魔改造され続けてる織田信長ですがやはりそれは当人に魅力があったからに他ならないと思います。そしてその魅力がなんなのか。この作品の1話で私は納得できました。 本能寺の変、自分の最期の瞬間に目に映った平和な世の中、彼は民衆がのんびり過ごすその風景に、満足したように笑います。 たくさん殺して、たくさん焼いて、たくさん滅ぼして、魔王とすら呼ばれた彼、もしくは彼女がたどり着きたかった光景はなんのことはないいくさのない平和な世の中だったのかな、と思いました。 血と炎と死の道の先に、それがあると知って進める人間。ここまで愛される理由がわかります。
最初の御伽噺、これで一気に引き込まれました。 ファンタジー好きな人ならダークソウルっていうダークファンタジーのゲーム知ってる人は多いのでは? あの始まりのOPを見た時と同じ感覚を、このお話の序盤で感じました。 すごい壮大な物語が始まるのではないかと思う予感、人はきっとこの予感でワクワクするのだと思います。 あれですね、主人公もかなり劇強なのですけど、多分このお話の最終的な試練はそれよりも劇強いのだと思います。 まだまだ謎の多い世界観を、永いねむりから目覚めた主人公とともに追いかけて行く構図も上手い。 今はまだ説明回が多いですがこの辺りをきちんと読んでおけば作者様が考えている山場がより楽しめると思います。 面白いです。しば犬的にかなりオススメです。読んで見てください。
冒頭のシーンで笑わせてもらいました、敵からの逃走劇から始まるのですがもう、その追いかけてくる敵が怖い! 確かに大量のアレに追いかけられたら脱兎の如く逃げるしかないですよね笑 「カ、カイト助け――」 「――レナ、今までありがとう!じゃあな!!」  助けを求めたレナを、秒で見捨てたカイトは颯爽と駆け出そうとする、が――。 ここまで軽快にヒロインを見捨てる主人公の爽やかさで一気に引き込まれました! お前、マジか、みたいな。 また会話の軽妙さと裏腹に状況の描写は必要な情報を必要なだけ描いてくれているのでとても分かりやすいです! ブクマ二桁じゃあ足りないです! 是非ご覧下さい! しば犬的に考えて面白いです!
ツイッターのつぶやきに同意したので読んでみました。 え! めちゃ面白いじゃんっていうのが感想です。 遠い過去の割と人類にとって暗い話から始まる導入、そして時系列が現代に移り主人公の視点で話が進んでいくのですが、この時点でワクワクします。 あれですね、私が主人公の中にヤバいのが棲んでたり、ヤバいヤツとなんらかの因果を持ってたりするという設定が好きなのもあるんですけど、こういう流れは好きです。 序盤の登場人物のシーンも面白い。妙なウィルオオスプに注意されたシーンは笑いました。お前が注意してくれんのかよ笑、優しいな笑 とか。 主人公がこれからどうなるか楽しみです。エゲツない目に合ってその中で成長していく人間賛歌が見れればいいなと思います。 次の更新待ってます。面白いです。オススメです!
地の文が多めですが不思議と読みやすくスラスラとページをめくる手が動き続けます。 人間からドラゴンになってしまった主人公の蜥蜴時代の描写は説得力もありこれからこの蜥蜴はどうするのだようかと、主人公の行く末が気になります。 水場を探し、試行錯誤するシーンなどはわかりやすい描写とリアルな描写が同居しているために非常に感情移入しやすいです。 ドラゴンすきです。是非オススメ致します!
可愛いコミュ障、可愛い。
投稿日:2019年3月7日
陰キャラと陽キャラ、闇と太陽のような正反対の2人が織りなすラブコメです。 読みやすい文章に、筋道の立ったキャラクター達、読んでいるとキャンパスライフに参加しているような気になってきます。 カフェオレを飲むシーンで引き込まれればあなたも主人公と一緒に本城さんの事がもっと知りたくなってくると思います。 いやー、やっぱ可愛いのが正義です。陰キャラだろーと化け物だろうと可愛ければオールオーケー。 そんなあなたに是非オススメいたします。
勇者のパーティから理不尽な理由で追放されるお話は多いですがこのお話は少し毛色が違います。 一、おやつの時間には甘いお菓子を用意する。 一、同じお菓子は続けて出さない。 一、毎日二時間はお昼寝の時間。 一、戦闘は、一日一回。戦闘後は一時間お昼寝。 一、嫌いな野菜は、出さない。食べない。 一、夜寝るときは、灯りをつける。 一、移動は、必ず馬車。そして、二頭立て。 うん、賢者よ、これは追い出されるわ。 少しワガママ気味の賢者と、穏やかな転生青年が繰り広げるファンタジーです。 穏やかに暮らしたい2人は様々な厄介ごとを片付ける事が出来るのか。文章も読みやすくおススメです。 是非読んでみてください!
『リアリティだよ!』
投稿日:2019年3月6日
『リアリティだよ!リアリティこそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり、リアリティこそがエンターテイメントなのさ』 とある奇妙な街にすむ漫画家のセリフですが、まさにその通りだと思います。 小説を読む事は別の世界の体験をすることだと私は考えています。 その体験はその別の世界がリアルであればあるほど私達の脳は現実と架空の区別がつかなくなり、それが理性の壁を壊して感動という異常事態を起こします。 それが面白いということではないでしょうか。 宗教、戦闘描写、食料事情、水車……、水車まであんの!? すげえ! 細部にこそ神は宿ると言いますがきっとそれはこの作者様の作品を読めばよくわかると思います。 小説を書いている人、書こうと思っている人に是非オススメしたいです!
9話の吸血シーンは読んでいて、まるで目の前でソレが行われているような気持ちになりました。 血が飲めない、飲みたくない主人公の目線で語られる序盤を一緒に体験していると、初めて吸血してしまうあのシーンで思わず、あちゃー、飲んでしまったかーと心が揺れました。 こう、なんていうか割と可愛い鳥か何かがけっこうエグめに昆虫とか自分より小さい鳥を食べるシーンをみたというか…… 面白いです、読み応えばっちりの吸血鬼モノです。色気あるシーンもたくさんあるので是非オススメ致します!
その小説を面白いか面白くないか判断するとき、そこにはきっと登場人物に共感出来るか、出来ないかという要素が重要になるのだと思います。 基本私は女たらしではないので初めの端麗な文章で書かれた主人公の女たらしぷりに、嫉妬するだけでしたがすぐにそれは掻き消されました。 以下は文章の抜粋ですが 'もう日が昇ります。もう俺も貴女も、現実の世界へ戻らなければならない。貴女はご主人の待つ家庭へ、そして俺は……' "真っ暗な地獄の果てへ、な!" ご主人!! いいぞ! やってくれ! この一文で一気に引き込まれました。この先主人公を襲う厄介ごとがとても面白そうだと感じたからです。 なんで他人の修羅場はこんなにも面白いのでしょうか?
アニメで見たい戦闘シーン
投稿日:2019年2月25日
学校で人気の可愛い女の子が一皮むけば敵に割と容赦ない恐ろしい奴だった時にあなたならどんな反応しますか? 怖がるでしょうか、ドン引きするでしょうか、それとも幻滅するのでしょうか。 私なら間違いなくかっけええええて言う感じで惚れます。はい、この作品はそんなちょっと怖い部分を持つ女の子が好きな方に是非読んで頂きたいです。 普段は女の子同士でキャッキャしてるのに、いざ戦闘になると割とアレです。普通にぶっ殺してくれます。 特に良いのは戦闘描写、活字ですが目を瞑ればアニメのように流れるシーンが浮かんできます。 牛さんにお礼参りをかますシーン、最後のとどめ。勇者なのに魔王と連想させる力は超クール! 是非ご覧ください!
最高に頭が悪くイカしている。
投稿日:2018年11月26日
普段わたし達は社会の中で生きている上で色々なものを、享受して生きている。それは身の安全だったり、精神的な安心だったり。我々はたしかに社会に守られて生きている。 だが、その安心や安全には代償が存在する。社会への還元として我々は多かれ少なかれ、平等に自由という代償を払っている。 生物の特権たる自由を払い、その代価として安心を得て生きているのだ。この生き方が間違えているとは言えない。少なくともそれが真っ当な人間の生き方なのだから。でも時にはその真っ当な生き方に疲れる時があるだろう。そんな時にはこの作品が特効薬になるだろう。最高に頭が悪くイカしている主人公とともに、エンジョイアンドエキサイティングしてほしい。 ヒャッハー、これから毎日領主を焼こうぜ!!
崩壊ものだと思う。 主人公の身の回りの世界は残念ながら崩壊していった。これまでになかった概念や、モンスターという脅威によりじわじわと世界が変わってしまう。 このじわじわという部分に私は惹かれた。ひょんなことから周りの人間よりも先に世界の危機を知った主人公がまず起こした行動は備蓄だ。仮に私がなんらかの災害を前もって知ることができたのなら同じ事をしただろう。その現実感が、のちに続くバトルの緊張につながっている。バトル描写も手に汗握る。モンスターの質量が想像出来る。とても面白い。
モフモフはいいものだ。 犬を飼っている人間ならその毛皮のふかふかさを一度は体感した事があるのではないか。この作品には犬によく似た亜人種、コボルトが主人公として登場する。とある戦いで死んでしまった腕利きの傭兵は次に目がさめるとコボルトの幼体として母コボルトの胸の中にいたところから物語はスタートする。 兄妹達との日常描写やトレーニングの描写は微笑ましい、モフモフしている。 しかしこの作品の一番の見所はやはり戦闘描写にあると思う。余計な情報の少ないスピード感のある描写はまるで漫画を読んでいるような感覚で光景が目に浮かぶ。モフモフしているし、最高だ。 人間との接触なども丁寧に書かれている。主人公のコボルトの知性の高さなどに人間が驚く場面などはなぜか私も嬉しくなる。モフモフしているし。