あまりにもよくできたストーリーに、魅力あふれる主人公の姿が完璧にマッチしている。話そのものの展開もテンポよく、重厚な読みごたえとある程度の読みやすさが完璧なバランスを取っています。
どんな状況にあっても高潔さを失わない主人公の姿が、同じ場所を目指していた幼馴染や妹、同僚や上官たちの姿と対比されてより美しく見えるのがポイント。むしろ戦争と言う時代の流れにおいて、人の醜さを強調するために主人公をここまで美しく描いているのかもしれません。
昨今巷で流行りのざまぁ系や転生チート系が好みの人には受け入れられにくいかもしれませんが、この手のダークファンタジーが好きな方には必ず刺さるハズ。
文句なくオススメできる作品です。
駄文を失礼いたしました、作者様の執筆活動が幸多いことを願います。