物語の導入は、おどおどした主人公が性格の悪い人物に利用される、という展開のため、序盤は正直言って人を選ぶと思います。
だがしかし、そこでこの物語を読むのを止めるのは本当に勿体ない!
学園物としての青春要素、提示される謎、応援したくなる主人公⋯⋯良さを上げればキリがない。
主人公の性格を含め数々の要素が繋がり、終盤へと収束していく考え抜かれた展開は、作者様の確かな力量を感じさせます。
良い小説特有の「ああ、もうちょっとこの世界に浸りたいのに!」という余韻を残したラスト。
これから読む方の為に、私と同じ失敗をして欲しく無いので言っておきます。
「感想欄見るのは、読み終わった後で」
とにかくオススメです。