予知姫である虹川月乃さんには、親が決めた婚約者がいる。 ５歳年下の瀬戸征士くん。美少年で『資質』がある、虹川家にとって申し分ない相手。 きっかけは政略結婚と言えなくもない出会いですが、出会い方なんて関係ない！ 誰かを好きになるからこその苦しさやすれ違いは、どんな出会い方をしていても、どんな家柄の相手とでも、真剣になればなるほど生じるもの。 月乃さんと征士くんの恋愛も、そんなつらい思いとは無関係ではいられません。 けれど月乃さんに想いを寄せる征士くんは、そんな壁も健気で一途に乗り越えようともがきます。 そんな征士くんが、たまらなく可愛らしい！ 思わず応援したくなるし、気が付くと、彼と一緒に一喜一憂しながら月乃さんとの恋を見守っています。 想いを受ける月乃さん、想いを貫く征士くん、そして彼らを支える周りの友人たちを通してきっと感じるはずです。 恋って素晴らしい！　と。

非公開執行組織『治安会』。 時には汚い仕事もこなす秘密裏な活動は、すべて平和を守るため。 主人公“本庄朔夜”は、治安会のメンバーの一人である。 強いのに不器用で、口が悪いのに心優しい。 そんな人間味溢れる彼が、出会いと別れに心を痛めながらも、己の信じる正義を貫くため走り続ける。 本作品は『治安会』シリーズの一作目、つまり極上のエンターテイメントの始発駅。 朔夜の男らしさと苦悩、その後の治安会メンバーの生き様とあわせて、どうぞその目でお確かめください！

『死体ごっこ』というインパクトのあるタイトルからイメージするのは、どのような作品でしょうか？ 誰でも一度は経験したことのある虚無感や生きにくさ。 そんな人生の壁に直面した主人公とその幼馴染が、もがきながら互いに手を差し伸べ合った先に行き着いた『死体ごっこ』。 そこに秘められた二人の思いは、きっとみなさんの想像を超えていきます。 生きる勇気とありのままを受け入れる強さを教えてくれるこの作品は、“心の栄養”となること間違いなし！ 気忙しい年の瀬だからこそ、読んでもらいたいおすすめの一作です。

気弱で優しい男の子、ケースケ。 お転婆だけど魔法のようなバイオリンを弾く女の子、マリー。 ある日、ケースケとマリーの世界で時間が止まった。 『これは宇宙を動かす時計さ。ねじがきれると、この世の時間が止まってしまう』 時計屋のおじいさんの言葉を思い出した二人は、不思議な時計のねじを巻くために、ねじを盗んだ犯人を探し始める。 なぜ時間は止まったのか？ ねじを盗んだのは誰なのか？ 二人が真相に辿り着いたとき、そこには二人の想いが溢れています。 切なく、愛しく、幻想的に描かれる時間の止まった世界を、二人の純真な子どもと一緒に、子どもの心で巡ってみてください。 読み終わった後には、きっと大人になるのも悪くないと思えるはずです。

八歳の女の子、ゆめちゃん。 心優しく、でも少し不器用なゆめちゃんに訪れる数々の出逢いは、彼女を時には冷たく突き離し、時にはあたたかく包みます。 悩み、傷つきながらも、まっすぐに成長していくゆめちゃんが、これまでの出逢い、そしてこれからの出逢いに抱く感情とは？ 主人公目線で丁寧に綴られた、心に響く物語。 大人になったゆめちゃんが最後に語る言葉に、思わず自分の『出逢い』について考えさせられます。 この作品を通して、『一期一会』の大切さを見つめ直してみませんか？