近未来の先進的なＶＲ格闘ゲームを追体験する！ そしてそのカッコいい戦闘シーンを味わう！ それだけでも、この作品は十分に読み応えがあります。 しかし、このＳＯＨで私が一番引き込まれたのはそのテーマです。 『あたしはあんたの操り人形じゃない！』 この作品の決め台詞でもあるこの言葉の本当の意味合いを知った時。 きっと皆さんも迫力ある戦闘シーンでの興奮以上に、高ぶってしまった心を抑えられないでしょう！！ ＳＯＨは、とてもストレス無く読めるように十分に工夫された作品です。 それだけに私自身もこれほど“読ませてくれる”作品であったことに驚いています。 それほど、主人公とヒロインの築こうとするパートナーシップは、私にとってはとても興味深く心揺さぶられるものでした。 このＳＯＨの中で迫力満点のＶＲゲームを体験し、主人公達と一緒に夢を見ましょう。 彼らと共に“生きられるかもしれない”という夢を！

ガチＳＦという触れ込みは全く誇大とは感じませんでした。 プロローグからちょっと異色な世界観にいきなり引きずり込まれます。 本編はその５年後から。 キャラクター描写や感情の表現が、自然で掴みやすく感情移入しやすいですね。 長編は書く方も大変ですが読む方も大変です。 その点、この作品は描かれているフィロソフィや世界観が素晴らしく、読後の満足感が大きいので安心して読むことができます。 特に未来世界のディストピアものに弱い私はすぐにハマりました。 オススメです！