レビューした作品一覧全3件
小説家のための自己啓発、(ビジネス書風)  なろう作家なら、これを読んで損はありません。 躓(つまづ)きやすい部分を丁寧に解説し、作家の創作を後押ししてくれてます。    以下、項目を記します。(詳細は本文にて、お確かめを) *現実世界は無視してもいい。 *エタるを心配するな *経験が総てではない *作品に制約はある *バランスは大事(過積載は上手く運ばない) *熟考は停滞に堕し易い *基本ストーリーを決めて *コンパクトを心掛けて *自分が面白いと思う小説を  まだ、続きがありますが、この辺で。  私は20年以上作家経験がありますが(15年くらいブランクあり)、頷ける部分が多々あります。ブクマ登録して、躓いたら読み返そうと思います。  20年前の書き初めで、この雨森論に出会っていたら、もう少し楽な展開になっていたような気がします。  なろう作家、必見の書です。
「北条義時」は、正統派の本格歴史小説です。 いたずらに奇を衒(てら)った作ではなく、真っ当な歴史小説です。 史実を逸脱することなく、丁寧に描かれています。(そこが、美質の一つです) 登場人物と時代背景に興味が魅かれます。あまり、陽の当らななかった時代、鎌倉時代初期から。 未知の部分が多く、そこに目を付けるとは作者の慧眼を示すものです。 来年(2022)は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も、始まる予定です。 機運が盛り上がると思いますが、氏の「北条義時」は、TV観賞をより楽しくしてくれるでしょう。 「北条義時」、お勧めです。
レビュー作品 北条義時
作品情報
人間にとって、怖いものとは何だろう。 迫りくる車、刃物、断崖、狂人、死体などいろいろ。 そんなものを描いた映画、ゾンビや心霊映像など。 しかし、そんな非日常の恐怖物は、いわば恐怖というより恐怖を楽しむ娯楽としてあるのだと思う。 真に怖いのは、日常のほんの先にある非日常の境目にある精神世界の歪みだと思う。 ある日、突然訪れる歪み、陥穽。 この作は、見事にそれを描いている。 人間(人格)に一番影響を及ぼすのは親、それも母親だろう。 物ごごろ付いた頃か、思春期か、常識を知った大人か、それぞれが、丁寧に描かれている作です。 脇役がいいです。 ラベンダー、彼岸花、薔薇、情緒豊か、一言でいうと幽玄といえるかな。 いい作品であり、いい作家です。 それにしては、評価が低すぎる。 義憤を覚えます。何か、もどかしく思いレビューを書きました。 是非、読んでいただき、pt応援をよろしくお願いします。