レビューした作品一覧全8件
第1回『スターダスト ノベル大賞』で【審査員奨励賞】受賞し、書籍化が決定している作品です。 ある程度のテンプレを踏襲しつつ、不快なキャラが出てこないのが魅力です。 また世界観についても、普通なら軽く流す設定も、もう少しだけ深く掘り下げている丁寧さがあります。 ストレスフリーなので、読んで後悔することはないと思います。 そして、いいテンプレ作品に必須の読みやすさ! スナック感覚でサクサクと読み進められます! 各話の文字数もちょうどいい感じなので、100話でもあっという間に読み進められると思います。 何より1番の魅力は、ジャンクフードの描写でしょう! 夜中に読んだら、お腹が空いてくるので要注意です。 作業工程もちゃんと書いてますので、ものづくり系の作品が好きな方にもオススメだと思います。 ぜひご一読! いや、ご賞味あれ!
この小説は、ざっくり言ってしまえば、ゲーム界最強の称号を目指して様々なゲームをやる物語だ。 細かい説明は省略するので、イカれてイカした小説が読みたい人は、こんなレビューも飛ばして、10話くらいまでガンガン読んでほしい。 とにかく作者のセンスが強い。 謎の勢いでまくしたてるように読ませてくる。 ゲームといえば、ソシャゲーやVRMMOを想像するが、最初の戦いのゲームから「これが来るのか」とニヤリとさせられる。 主人公も敵に煽る言葉に凄みがあるし、常識人の雰囲気のあるヒロインもなんだかんだでぶっ飛んでいる感じがある。 音楽に例えるなら、ロックか? いやパンクだ! なぜか映画のマッドマックスを思い出した。 パンチがある。 速いジャブをひたすら打ってくる感じ。 いい意味での世紀末感がある。  とにかくいいから読んでほしい! 気をつけろ。 この小説は理性ではなく、感情を揺さぶってくる!
本作は7つの世界を舞台にしたファンタジーである。 序盤から意味深で格好いい設定が数々登場して、魅力あるキャラたちがヒロインとともに旅をしていく物語だ。 戦いは序盤から強い敵も登場しながら、味方サイドも強く、いきなりインフレを感じるようなド派手なバトルを楽しめるだろう。 またキャラ同士の会話も軽妙でテンポが良い。 『テイルズオブグレイセス』のグルーヴィーチャットを見ているような心地よい気分が味わうこともできる。 そして何より随所にちょっとしたエロ要素がさらっと混ざっている。 熱いバトルの清涼剤として、ドキドキすることもできるだろう。 とにかく本作は読者の夢を詰めたような物語だ。 ファンタジーが好きで未読の人はぜひ読んでほしい。 とくに21話のリドリー覚醒回は必見の出来である。
レビュー作品 Past Letter
作品情報
主人公の仁は友達とともに勇者パーティとして異世界に転生する。 そしてパーティの仲間から裏切りに遭い、森から目覚めたところから物語は始まる。 実は有能だった主人公が活躍して仲間を見返すざまあ系ではない。 主人公の復讐心は静かに燃えている。 裏切った仲間は後悔した日々を送っている。 また戦闘シーンは読みやすく、映像で浮かびそうなのに、冷たさを感じさせる。 この裏切りによって生まれた冷たさは、ヒロインに対しても一線を引く態度にもよく表れている。 そして主人公の二つ名が「クラウン(道化)」というのも皮肉が効いている。 ワクワクさせる魔法や異種族が出る世界なのに、ダークさが色濃く出ている。 ーーなら、俺がぶっ壊してやるよ。ここで俺が死ぬという運命を 静かな復讐心の先に何が待っているのか。 主人公は運命を司る神に逆らうことができるのか。 冷たく黒い炎が頭の中で揺らめくような作品だ。
能力バトルを死ぬほど読みたい、説明はいいから早く戦闘しろ、と心の中で思っている読者のみなさん、朗報です。 本作の連載はまだ序盤で3万字ながら、その大半が戦闘に費やされています。そして能力にかまけたバトルではなく、アクション文芸の名にふさわしい体さばきもしっかり書いた作品です。 アクション小説にふさわしく、テンポがめちゃくちゃいいです。 しかも適度にギャグがあるおかげで、ストレスフリーに読み進めることができます。本当に最新話まですぐ読めました。 何よりいいところが、主人公が人間らしいところです。ビビるときはビビり、戦うと決めたら戦い、戦わなくていいと思ったら普通に家に帰る。 キャラは作者の人形ではなく、ラフな感じで自然に書けています。ヒロインも主人公に媚びないし、むしろ無愛想なところが今っぽくて、本当にすごいです! さあ、レビューもテンポ良くいきたいので、ここまで! 早く読みましょう!
この物語の凄いところは、主人公サリアは「体が柔らかい」だけで愛の大作を描きあげたところです。 守られるヒロインは古いとばかりに、継母によって屋敷に閉じ込められた幼馴染の伯爵子爵のエリオットを柔らかい体ひとつで救いにいきます! 全員のキャラが非常に立っていて、とくにサリアのエリオットへの一途すぎる愛やクールすぎる妹とのかけあいは見ていて楽しい作品! もちろんサスペンス要素もあり、継母を殴って倒すのではなく、貴族の家名をできるだけ傷つけないようにエリオットを解放させるかの物語も必見です! 季節の変わり目で体調を崩しがちな読者も、本作を読めば明るい気持ちになり、全身も不思議と軽く柔らかくなるような感覚を味わえるでしょう! 現在は完結してますが、今後は2部があるかもしれませんので、ぜひ今のうちに読み進めてください!
この物語の主人公は付喪神、大切にされた物に憑く神様です。 暇をつぶすため、地下のゴーレムに憑依して、冒険者になるのですが、神の力で無双するかと思いきや、10歳の若すぎる年齢のため、冒険者の学校に通わなければいけなくなりました。 いったいこれからどうなるのでしょうか? *ただし入学前からゴーレムとゴブリンと冒険者の配下がめちゃくちゃいます。 本作で注目したいところは、付喪神は大切にされた物に宿る点です。冒頭はコップに宿ってましたが、なぜ持ち主はコップを大事にしていたのでしょうか? この人は主人公の体であるゴーレムを地下に用意していたみたいですし、付喪神が住んでいた家の持ち主は相当すごい人なのかもしれません。 学園編とどう関わってるくるのか? 関わるのはもっと先の話なのか? 今後の展開が楽しみです。
この小説は15話で完結する。世界観の説明のプロローグ、主人公とヒロインの出会いから、ラスボスとの決着まで15話で終わる。 通常であればジャンプの打ち切り漫画ごとく中途半端に終わるのだが、この作品は最初から最後まで駆け足で走り抜ける清々しさがある。 もちろん物足りないといえば、物足りないのであるが、これは名作の続きが惜しまれる感覚に近い。 とくに主人公の戦わない理由やヒロインの呪いなど、妖怪というありふれた設定をうまく活用している。妖怪×バトルが好きな人は絶対に読んだ方がいいです。 すべての戦闘描写の勢いは圧巻です。臨場感バツグン! 完結しましたが、父親の過去編や続編を期待しています。
レビュー作品 桃郷百鬼夜行
作品情報